二之湯智

二之湯 智の経歴と政治活動

二之湯 智（にのゆ さとし）は、1944年9月13日に京都府京都市で生まれた日本の政治家です。父親は、同じく地域の名士である二之湯正義氏です。二之湯は、教育を受けた後、1968年に慶應義塾大学法学部政治学科を卒業しました。在学中は国際政治学について学び、その後、国立京都国際会館に勤務しましたが、海外経験を求め、1972年にアメリカに遊学します。

1973年には衆議院議員・前尾繁三郎氏の秘書となり、政治家としての道を歩み始めます。1987年、42歳という若さで京都市会議員に初当選し、その後は連続5期にわたり当選を果たします。1999年には京都市会の議長を襲名し、全国市議会議長会の会長にも就任しました。2003年には自由民主党京都府連の会長としても活動を開始し、2004年には参議院議員選挙に出馬し、初当選を果たしました。

二之湯は自民党内においては平成研究会（津島派）に所属し、2007年から2010年にかけては総務大臣政務官として地方行財政や消防の担当を務めました。2010年には再選し、さらに2014年からは総務副大臣に就任します。彼は、東日本大震災後の復興予算についても活発に活動し、超党派での合意形成に貢献しました。

2021年には、参議院議員としての任期満了を前に政治活動からの引退を示唆します。しかし、2021年10月には岸田内閣において国家公安委員会委員長として入閣し、再び注目を浴びました。彼はまた、国家公務員制度や防災、海洋政策など多岐にわたる任務も同時に担いました。

近年の活動と政策姿勢

二之湯は、2022年にロシアによるウクライナ侵攻に関連する制裁を受け、日本への入国が禁じられました。それでも、彼は任務を全うする姿勢を見せ、内閣改造が行われてもその職務を続ける意向を示しました。2023年には、政界引退後に地元で「子ども食堂」の運営を開始するなど、地域貢献に力を入れています。

彼の政策は多岐にわたりますが、憲法改正については賛成の立場を表明しています。特に自衛隊の役割を国防軍として位置づけるべきだとの考えを持ち、外交面でも圧力の優先を主張しています。また、普天間基地の移設に関しては名護市辺野古への移設を支持しています。

プライベートと家族

二之湯の家庭についても触れておくと、長男は元参議院議員の二之湯武史氏、次男は元京都府議会議員の二之湯真士氏です。彼の家系は珍しい苗字であり、全国に77世帯ほどしか存在しません。彼自身は子供の頃から活発な性格で、さまざまなジャンルのスポーツに親しんだ経験があります。

最近の動き

2023年には、息子の二之湯真士氏が京都市長選挙に立候補する意向を示したため、自民党から離党届を提出しました。二之湯は自民党の党紀委員会において離党を了承されました。

このように、二之湯智は長年にわたって日本の政治シーンでさまざまな影響を与えてきた人物であり、彼の活動や政策は多くの議論を呼んでいます。

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