五郎丸歩

五郎丸歩について

基本情報

五郎丸歩（ごろうまる あゆむ）は、1986年3月1日に福岡県福岡市で誕生した元ラグビーユニオン選手であり、スポーツ科学者でもあります。彼は早稲田大学でスポーツ科学の修士号を取得し、学問とスポーツの両立を実現しています。身長185cm、体重100kgの彼は、フルバックというポジションで活躍し、日本代表の通算キャップ数は57を誇ります。兄の五郎丸亮も同じくラグビー選手として活躍しており、五郎丸家はラグビー界において特別な存在となっています。

ラグビーの経歴

五郎丸は3歳からラグビーを始め、初めてのスポーツとして早くから親しまれました。彼のスポーツ選手としてのキャリアは、福岡市南区の鶴田小学校から始まりました。小学校4年生から6年生までサッカーに集中し、選抜チームに選ばれる実績を持ちつつ、南区老司中学校ではラグビーとサッカーを両立させました。佐賀工業高校では、ラグビー部として3年連続で全国大会「花園」に出場し、U17日本代表にも選ばれるなど、若手時代から頭角を現します。

早稲田大学ではスポーツ文化学科に入学し、フルバックのレギュラーとして活躍。全国大学選手権の優勝を経験し、2002年の高知国体では兄とともに優勝をつかみました。2005年に大学生ながら日本代表に選出され、初めての国際試合でウルグアイ相手にデビューしました。

トップリーグでの成功

2008年にはヤマハ発動機ジュビロとプロ契約を結び、2010年度には社員選手として活動を開始します。2010年には、1試合8ペナルティゴールというトップリーグの新記録を樹立。また、2011-2012年度シーズンと2012-2013年度シーズンには得点王に輝き、得点を挙げるための能力がさらに磨かれました。

2015年には、ラグビーワールドカップ2015の日本代表として出場し、4試合で58得点を記録しました。特に注目されたのは第3戦のサモア戦と最終戦のアメリカ戦でのマン・オブ・ザ・マッチ受賞の瞬間であり、スコットランド戦では素晴らしい執念のタックルでトライを阻止し、彼の名声を高めました。

引退後の活動

2020年12月には引退を表明し、その後はジャパンラグビーリーグワンや静岡ブルーレヴズで広報活動に従事しています。また、各種アンバサダーとしてもスポーツ振興に貢献しており、2023年にはラグビー日本代表の応援サポーターに任命されました。

特徴的なスタイル

五郎丸選手のプレースキックのルーティンは、「五郎丸ポーズ」として知られ、それが多くの話題を呼びました。彼のキック前のルーティンは元イングランド代表のジョニー・ウィルキンソンに影響を受けており、その独自のスタイルは2015年の流行語大賞にノミネートされるほどの人気を誇っています。2017年には新たなルーティンに変更したことで、キックの成功率が向上するなど、高いパフォーマンスを維持しています。

メディアでの活躍

五郎丸はテレビ番組やCMにも出演し、その知名度をさらに広げています。多くのファンに愛される彼は、スポーツ界だけでなく幅広い文化の中でも影響力を持っています。彼の著書『不動の魂 桜の15番 ラグビーと歩む』は、多くの読者に感動を与えました。

まとめ

五郎丸歩は日本ラグビー界の重要な存在であり、彼の活躍は今後も多くの人に影響を与え続けることでしょう。スポーツ科学としての活動や広報活動を通じ、次世代のアスリートへの影響も期待されます。

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