井上喜久子

井上喜久子

井上喜久子（いのうえ きくこ）は、日本の女性声優、ナレーター、歌手であり、1964年9月25日に東京都で生まれました。本名は熊谷喜久子（くまがい きくこ），旧姓は井之上です。彼女はオフィスアネモネとベルベットオフィスに所属しており、特にナレーション部門で活躍しています。また、彼女の長女である井上ほの花も声優として活動しています。

経歴

井上は1988年にテレビアニメ『ハーイあっこです』、そしてOVA『あいうえおアニメ 世界名作童話全集』で声優デビューを果たしました。1994年には声優グランプリの創刊号で表紙を飾り、1995年には岩男潤子と共に「おさかなペンギン」というユニットを結成しました。1996年5月に結婚し、1998年には長女を出産。その後、1999年にはフリーの声優として活動を始め、個人事務所を設立しました。

2003年からはベルベットオフィスに所属し、声優業務を拡大しています。2010年には声優アワードで助演女優賞を受賞し、2016年には高橋和枝賞を受賞しました。2022年には初の自伝を発表し、自身の活動について多くのことを語りました。

人物・特色

井上喜久子は、声優になるまでの間は表現に興味を示さず、幼少期は本を読むことを好んでいたと言います。しかし、演劇に関心を持つ姉に影響を受け、彼女自身も舞台に触れることにより、内に秘めた演技への熱意が芽生えていったようです。高校時代、彼女は文学を愛し、後に国語の教員を目指すも、実習中の経験から挫折を経験しました。転機となったのは『アタックNo.1』の再放送で、感動した彼女は声優という職業に挑戦することを決意します。

その後、彼女は声優としてさまざまな役に挑戦し、特に幅広い演技力で知られるようになりました。井上は「（永遠の）17歳」を自称し、そのフレーズはファンの中で広まりました。彼女の独特のユーモアと愛嬌から生まれるキャラクターは、多くの支持を集めています。

井上喜久子は、アニメやゲームだけでなく、ナレーションや音楽活動を通じて、多岐にわたる才能を発揮しており、声優界の重要な存在としての地位を築いています。彼女の活動は今も続いており、リスナーや視聴者に勇気を与え続けています。

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