仲林圭

仲林圭について

仲林圭（なかばやし けい、1985年9月17日生まれ）は、東京都武蔵野市で育ったプロ競技麻雀士です。日本プロ麻雀協会に所属し、そのスタイルはディフェンス型と称されることが多いですが、本人はその自覚がないと語っています。身長は176cmです。

略歴

彼の麻雀キャリアは、中学時代に通っていた塾で塾長の麻雀を見たことがきっかけで始まりました。そんなとき、早稲田大学高等学院を経て、早稲田大学理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科に進学しましたが、大学を2年留年することに。これを機に実家を出て、サウナで寝泊まりしながら雀荘に勤める生活を選びました。その後、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する吉田光太から「龍を継ぐもの」と指名され、麻雀プロを目指す決意を固め、最終的には早稲田大学を中途退学しました。

2012年には雀竜位を獲得し、Aリーグに昇格。その後、2017年には初めて雀王決定戦に出場し、3位に入賞しました。2019年には麻雀最強戦の全日本プロ代表として優勝し、ファイナルに進出。その流れで2021年には麻雀最強戦超技能バトルで勝利を収め、再びファイナルに進出します。この際、解説を務めた多井隆晴から「僕より強い」と称賛されました。同年には第2回雀王決定戦で2位に入り、2022年には發王位を獲得。その後、2023年には發王位を連覇し、11月には第22期雀王のタイトルを獲得しました。これが彼にとっての初タイトルとなります。

雀風と人物

仲林は、そのプレースタイルを守備からリズムを作るディフェンス型と見なされていますが、彼自身はそのことを意識していないと語っています。いずれにせよ、U-NEXT Piratesの監督である木下尚は彼のスタイルを「ミスがなく、攻守にバランスの取れたもの」と評価しています。

本名は中林啓（読みは同じ）で、プロ入り時には初め本名で登録していましたが、後に改名しました。さらに、2020年には近代麻雀のニュースサイトで「仲林圭のゲスコラム」を連載しており、その中で早稲田大学在学中にオックスフォード大学への短期留学経験や、女流プロ雀士との離婚歴を明かしています。

Mリーグの先輩雀士である堀慎吾とは2005年頃からの知り合いで、一緒に住んでいたこともあるそうです。堀は仲林を「安定感があり、外れることがない」と高く評価しています。仲林の愛称は「じゃが」で、堀から「じゃがいもみたいに美味しい」と言われたことがきっかけで定着しました。彼自身もこの愛称を気に入っており、YouTubeチャンネルやnoteでも使っています。

趣味と活動

仲林圭は、雀魂の配信をYouTubeチャンネルで行っており、シャウトが多く、時にはノイズキャンセリングによって声が途切れてしまうこともあります。それでもその姿勢は変わらず、コラボ中にも同じスタイルを保ち、その姿勢が他のコラボ相手には注意喚起を促すこともあるそうです。また、彼は「ちいかわ」を好んでおり、Mリーグでコラボしたいと考えているとのこと。お気に入りのキャラクターは「ハチワレ」だそうです。

カラオケではTOKIOの「LOVE YOU ONLY」が十八番であり、多くのイベントでも歌われています。2023年にはMリーグで起きた「役満（国士無双）の頭ハネ」という珍しい出来事が話題になりました。

映画や書籍にも活動を広げており、2022年には「麻雀最強戦 the movie」に出演。また、彼の著書もいくつかあり、「海賊の麻雀 勝率を上げる技術と思考」などが出版されています。仲林圭は、麻雀界における重要な存在となり、今後の活躍にも期待がかかる雀士でしょう。

もう一度検索