伝統文化と環境福祉の専門学校

伝統文化と環境福祉の専門学校（でんとうぶんかとかんきょうふくしのせんもんがっこう）は、新潟県佐渡市にキャンパスを構える高等教育機関です。学校法人国際総合学園（NSGカレッジリーグ）によって運営されており、将来の職業人育成を目指しています。

建学の精神

本校の教育理念は、単に専門知識や技術を習得するに留まらず、広い視野と豊かな人間性を兼ね備え、創造性に富んだ人材を育成することにあります。地域の産業が抱える期待に応えられる、地域に開かれた職業教育機関であることを重視し、時代の変化に対応しながら、地域社会の教育及び産業振興に貢献することを目指しています。

教育内容と特色

佐渡という恵まれた立地を活かし、特に伝統建築分野においては、実践的な学びを重視しています。継ぎ手や仕口工法といった伝統的な建築技術から、二級建築士や木造建築士などの資格取得までを目標としています。佐渡島内の伝統建築物の修復や新たな制作を授業に取り入れることで、即戦力となる宮大工や大工の育成に力を入れています。伝統建築学科の卒業制作「一間社流造本殿」は、厚生労働省の「地域発！いいね」選定やウッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を受けています。また、伝統建築分野だけでなく、ITエンジニア、公務員、まちづくり・観光ビジネスといった、現代社会で求められる多様な分野の専門人材育成も行っています。

主な設置学科

現在、本校には多様な学科が設置されており、それぞれ専門的な学びを提供しています。

伝統建築学科（3年制・4年制）：伝統建築技術の習得と二級建築士などの資格取得を目指します。宮大工コースや技能五輪コースがあります。4年制の伝統建築コースでは、より深く伝統建築を学びます。
伝統建築学科 京都芸術大学併修コース（4年制）：京都芸術大学通信教育部との併修により、二級建築士などの資格に加え、「高度専門士（工業）」の称号や「学士（芸術）」の学位取得を目指します。
建築専科（1年制）：伝統建築学科（3年制）卒業者や建築業界経験者向けのリカレント教育プログラムで、在学中の二級建築士合格を目指します。
建築士技能士養成学科（3年制）：二級建築士受験資格を持つ学生を対象に、二級・木造建築士、2級建築大工技能士といった国家資格の取得を目指します。
まちづくり・観光ビジネス学科（2年制）：まちづくりや観光ビジネス分野での活躍を目指します。短期大学併修コースも選択可能です。
観光ビジネス・大学併修学科（4年制）：観光ビジネス分野を深く学び、大学卒業資格も目指す学科です。
公務員学科（2年制）：公務員試験合格を目指し、特に建築技師などの専門職公務員養成も視野に入れています。
ITエンジニア学科（2年制）：急速に進化するIT分野で活躍できるエンジニアを育成します。

これらの学科は全て男女共学となっています。

沿革

2008年（平成20年）4月に開校しました。開校当初は環境マネジメント学科、伝統建築学科、伝統文化学科、観光プロデュース学科、介護福祉学科が設置されていました。以降、時代の変化やニーズに合わせて学科の改編が繰り返し行われてきました。2012年には自然環境保全学科や竹芸デザイン学科・陶芸デザイン学科などが新設される一方、環境マネジメント学科などが募集停止となりました。2013年には伝統建築学科に4年制が加わり、陶芸デザイン学科も3年制・4年制が新設されました。その後もECO学科、教養学科、ツーリズム・観光企画学科などが設置・募集停止となり、介護福祉学科も2018年に募集停止となりました。2018年には伝統建築学科に大学併修コースが、2019年には建築専科が新設されるなど、特に建築関連分野の教育体制の強化が進められています。

過去には環境マネジメント学科、自然環境保全学科、ECO学科、伝統文化学科、観光プロデュース学科、ツーリズム・観光企画学科、介護福祉学科、陶芸デザイン学科、竹芸デザイン学科、教養学科などが設置されていましたが、現在は募集停止となっています。

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