但陽信用金庫

但陽信用金庫：地域と共に歩む信用金庫の歴史と活動

但陽信用金庫は、兵庫県加古川市に本店を置く信用金庫です。長い歴史と地域社会への貢献、そして独自の文化活動を通じて、地域住民から厚い信頼を得ています。その歴史は、1926年（大正15年）、朝来郡生野町（現在の朝来市）で有限責任生野信用組合として設立されたことに始まります。

その後、幾度かの組織変更を経て、1952年（昭和27年）に信用金庫に転換し、現在の名称である「但陽信用金庫」となりました。1988年（昭和63年）には本店を加古川市に移転。以来、加古川市を拠点として、地域経済の発展に貢献しています。

設立から現在に至るまで、但陽信用金庫は数々の節目を迎えました。1971年（昭和46年）には日本銀行と当座取引を開始し、金融機関としての基盤を確固たるものにしました。2004年（平成16年）には法人インターネットバンキングの取扱を開始、2013年（平成25年）にはオンラインシステムをしんきん共同センターに統合するなど、時代に合わせて積極的にIT化を進めてきました。その結果、2016年（平成28年）には預金総額7,000億円という大きな成果を達成しました。

但陽信用金庫は、金融サービスに加えて、地域社会への貢献にも力を入れています。具体的には、但陽信用金庫会館（但陽会館・但陽美術館）の運営を通して、地域文化の振興に貢献しています。また、国際音楽セミナー「生野ムジカ」も主催しており、イタリア・ミラノのスカラ座の副指揮者であるダンテ・マッツォーラ氏とその妻であるソプラノ歌手多田佳世子氏を講師に招き、質の高い音楽教育を提供しています。

さらに、但陽信用金庫は独自の広告媒体として千代紙の裏面を使用しています。これは、顧客への訪問時の粗品として利用されているだけでなく、各店舗でも無料で入手可能で、地域住民との良好な関係構築に貢献しています。テレビCMは加古川市のケーブルテレビ局BAN-BANテレビで放送されていますが、民放各局では放送されていません。これは、地域に密着した戦略の一環と言えるでしょう。

但陽信用金庫は、単なる金融機関にとどまらず、地域社会に深く根ざした活動を展開することで、地域住民からの信頼を勝ち得ています。今後も、地域経済の発展と文化の振興に貢献していくことが期待されます。 その歴史と活動は、地域社会との強い絆を示す、輝かしいものと言えるでしょう。

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