但馬ミツロ

但馬 ミツロ（たじま ミツロ）

但馬ミツロ（1994年11月4日生まれ）は、日本のプロボクサーで、愛知県碧南市にルーツを持つブラジル国籍の選手です。本名は但馬ブランドンミツロで、現在は亀田ジムに所属しています。彼は元日本ヘビー級王者であり、2024年2月時点でWBC世界ブリッジャー級のランキング第23位となっています。

来歴

但馬は日本人の父とブラジル人の母との間に生まれましたが、父は彼が生後2ヶ月の時に亡くなり、母は日本語があまり話せなかったため、女手一つで育てられました。自らの会話能力を身に付けることが難しかった環境で成長し、その中で彼はボクシングに興味を持ち、享栄高校でその道を歩み始めました。大学では中央大学に進学し、在学中に全日本選手権のライトヘビー級での連覇や国体での優勝を果たし、アマチュアとして5冠を達成しました。

2016年のリオデジャネイロオリンピック出場を目指しましたが、帰化申請の遅れや怪我によりその夢は叶わず、後にアマチュアボクシングを引退します。その後、2020年にはプロに転向し、初のプロテストに合格しましたが、新型コロナウイルスの影響でデビューは延期されました。

正式なプロデビューは2022年4月29日であり、韓国のヘビー級選手に対して勝利を飾りました。彼はその後、日本ヘビー級のタイトルを獲得し、試合での注目を集めました。

プロとしてのキャリア

但馬はプロとしてのキャリアをスタートさせた後、急速に頭角を現し、2022年8月には韓国の選手と日本ヘビー級王座決定戦で戦い、見事勝利を収めました。この試合によって、彼は日本ヘビー級王者となると同時に、女子の競技者と並び、史上最速でのタイトル獲得を達成しました。その後も日本のタイトル防衛戦で成功を収め、各試合でのパフォーマンスから多くの期待が寄せられています。

2023年には、マイク・タイソンに倣って5ヶ月連続で試合に出場することを宣言し、その間に複数の試合を成功させました。特に、ベネズエラの選手に対してはいずれもKOで勝利を収め、強さを印象付けました。

最近の活動

2024年には、WBC世界ブリッジャー級王者とのタイトルマッチに向けた交渉が進められるなど、そのキャリアにおける新たな局面を迎えています。名古屋での試合で初めての黒星を経験したものの、その後のファイトへの意欲は衰えていない様子です。さらに、私生活においても注目されており、2023年にはボクシング選手との婚約が報じられています。

人物像

入場曲にアントニオ猪木の「炎のファイター」を用いるなど、彼のスタイルや精神性には強い個性が見受けられます。また、彼に憧れる後輩たちも多く、特に2021年世界選手権金メダリストの岡澤セオンもその一人です。ボクシングの道を歩む中で、彼は自身の目標を持ち続け、日々の努力を重ねています。

戦績

• - アマチュア：51戦 42勝（20KO）9敗
• - プロ：11戦 10勝（8KO）1敗

今後の活躍が期待される但馬ミツロ選手の今後に注目が集まっています。

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