佐藤佳弘

佐藤 佳弘 (さとう よしひろ)

生年月日: 1954年
出身地: 福岡県

佐藤佳弘は、日本の社会情報学を専門とする研究者で、武蔵野大学の名誉教授であり、株式会社情報文化総合研究所の代表取締役を務めています。彼の学問的背景は多岐にわたり、情報技術が社会に与える影響を深く探求しています。

経歴

佐藤は1978年に富士通に入社し、システムエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。そうした経験を活かして、1986年には東京都立荒川工業高等学校で教鞭を執ることとなります。この時期、教育と技術の接点についての理解を深めました。

1990年にはNTTデータ通信に移り、システム科学研究所の担当部長として、新しい情報技術の導入や研究開発に注力しました。この間、1991年からは相模女子大学で非常勤講師として教育界にも戻ります。

1995年から1999年にかけて、東京大学大学院で学び、ここで重要な研究を行います。特に「情報技術が家計に与える影響に関する研究：情報生活論に向けて」とのテーマで博士号を取得しました。その後、1997年には情報文化総合研究所を設立し、情報技術や社会問題の研究を続けます。

1998年からは武蔵野女子大学で助教授として教育を行い、2002年には教授に昇進しました。大学名が武蔵野大学に変更される際にも重要な役割を果たし、その後もさまざまな学部の変革に関わりました。
退職後は名誉教授として、情報社会における研究活動を続けています。

主な著書

佐藤は多くの書籍を執筆しており、主な著書には以下があります。

• - サウンドで学ぶBASIC：ステップ式MS-DOS対応（山海堂、1994年）
• - 英和和英・科学技術と産業用語辞典（富士書房、1998年）
• - 情報化社会の歩き方：危険回避のガイドブック（ミネルヴァ書房、2010年）
• - IT社会の護身術（春風社、2010年）
• - ネットでやって良いこと悪いこと（源、2011年）
• - メディア社会やって良いこと悪いこと（源、2012年）
• - 脱! スマホのトラブル（武蔵野大学出版会、2014年）
• - インターネットと人権侵害（武蔵野大学出版会、2016年）
• - わかる! 伝わる! 文章力（武蔵野大学出版会、2019年）
• - ネット中傷 駆け込み寺（共著、武蔵野大学出版会、2021年）

佐藤の著作は、情報技術が日常生活や社会にどのように影響を与えるかを詳述しており、社会情報学の観点から重要な指針を提供しています。情報化社会との関わりや、個人としてのリテラシーの必要性について言及し、多くの人々に向けたアドバイスが含まれています。彼の研究と著作は、現代社会における情報技術の理解に貢献しており、特に若い世代に対する教育的な影響が期待されています。

もう一度検索