侍タイムスリッパー

映画『侍タイムスリッパー』

『侍タイムスリッパー』は、2024年8月17日に公開される日本映画で、監督は安田淳一が務め、主演には山口馬木也が名を連ねています。この映画は未来映画社による自主製作映画であり、これまでに制作された劇場映画は3作目となります。

この作品は、脚本に魅了された東映京都撮影所が全面的に協力しており、公開初日は池袋シネマ・ロサで行われます。さらに、8月30日にはカットシーンを含む「デラックス版」が川崎チネチッタで公開され、9月4日にはギャガの配給により全国のシネコンで上映されることが決まっています。

製作は少人数の精鋭チームによって進められ、安田監督はチラシやパンフレットの制作など11役以上を一手にこなしています。助監督役の沙倉ゆうのは実際の助監督としても活躍し、撮影現場を支えています。また、殺陣師の役には福本清三が予定されていましたが、撮影前に他界したため、長年斬られ役として名を馳せた峰蘭太郎がその役を引き受けました。峰は事前に福本の墓前でその役を承諾し、深い敬意を表しました。

本作には他にも面白いエピソードが多く、錦京太郎役には田村ツトムが起用され、当初オファーさせた加藤雅也は残念ながら出演を逃しましたが、舞台挨拶に登壇し作品について熱く語りました。また、安藤役の安藤彰則は、劇中に登場する「剣心会」のモデルとなる東映剣会の元メンバーであり、彼自身の家族もその初期メンバーの一員です。

映画製作の過程では、追加シーンが撮影されるなど、安田監督は自身のYouTubeチャンネルで他の作品と比べ「彼の作品はサグラダ・ファミリアのようだ」とコメントしています。公開初日のシネマ・ロサでは、監督やキャスト、スタッフ、観客との交流会も行われ、特別な体験が提供されました。山口馬木也は、作品をより多くの人に見てもらうことでこの映画を「完成」させたい思いを語りました。

また、安田監督は米農家でもあり、作品のために自身の愛車を売却。また、劇中では彼が育てた米を使用した握り飯が登場しています。映画のエンディングロールでは、福本への献辞が記されており、英語表記になっているのは彼が恥ずかしい思いをしないようにとの配慮からだと語っています。

キャストには、山口馬木也の他にも冨家ノリマサや沙倉ゆうの、峰蘭太郎などが名を連ねています。他にも多くのスタッフが一丸となり本作を支えています。『侍タイムスリッパー』は、映画祭での上映も予定されており、観客賞を受賞するなど期待が寄せられています。この作品は、観客と共に成長することをテーマに掲げており、ぜひ多くの方にご覧いただきたい作品です。

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