倪夏蓮

倪夏蓮（ニー・シャーリエン）：卓球界のレジェンド

倪夏蓮（ニー・シャーリエン、Ni Xia Lian）は、1963年7月4日生まれの卓球選手。中国・上海市出身で、後にルクセンブルクに帰化し、1991年からはルクセンブルク代表として国際舞台で活躍しています。

輝かしい経歴

倪夏蓮は、卓球界のレジェンドとして知られています。1983年の世界選手権では、女子団体と混合ダブルスで金メダル、女子ダブルスで銅メダルを獲得しました。その後、1989年にドイツへ移り、2年後にルクセンブルクに定住。

特筆すべきは、2021年の世界選手権女子ダブルスでの活躍です。伊藤美誠・早田ひなペアに次ぐ3位に入賞し、20歳以来38年ぶりとなる銅メダルを獲得。当時58歳という年齢で、大会の最高齢メダリスト記録を樹立しました。これは、長年の努力と卓越した技術の賜物と言えるでしょう。

オリンピックへの挑戦

倪夏蓮は、数々のオリンピックにも出場しています。2000年シドニーオリンピック、2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピック、2016年リオデジャネイロオリンピック、そして2020年東京オリンピック（2021年開催）に出場。2016年リオデジャネイロオリンピックの閉会式では、ルクセンブルクの旗手を務めました。

2020年東京オリンピックでは、58歳にして女子シングルスに出場し、オリンピック卓球選手としての最年長記録を更新しました。

2024年パリオリンピックにも出場。女子シングルス1回戦ではスィベン・アルティンカヤ（トルコ）に勝利し、「オリンピックの卓球における世界最年長勝利」としてギネス世界記録に認定されました。

主な戦績

1983年 世界選手権 混合ダブルス 優勝
1983年 世界選手権 女子団体 優勝
1983年 世界選手権 女子ダブルス 3位
1998年 ヨーロッパ卓球選手権 女子シングルス 優勝
2002年 ヨーロッパ卓球選手権 女子シングルス 優勝
2019年 ヨーロッパ卓球選手権 女子シングルス 3位
2021年 世界選手権 女子ダブルス 3位
2023年 WTTTスターコンテンダーリュブリャナ2023 女子ダブルス 準優勝

家族の支え

夫であるトミー・ダニエルソンは、倪夏蓮のコーチ兼トレーニングパートナーとして、長年彼女を支え続けています。夫婦二人三脚で、数々の困難を乗り越え、輝かしい成績を収めてきました。

卓球への情熱

50代後半となっても、なお現役選手として活躍する倪夏蓮。彼女の卓球に対する情熱と、弛まぬ努力は、多くの人々に感動と勇気を与えています。今後の活躍にも、目が離せません。

外部リンク

倪夏蓮 - Olympedia（英語）
倪夏蓮（ニーシャーリエン）の使用用具・大会成績・プロフィール - Rallys
* ニー・シャーリエン（倪夏蓮/NI XIA LIAN） - VICTAS

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