備北信用金庫

備北信用金庫

備北信用金庫（びほくしんようきんこ）は、岡山県高梁市に主たる拠点（本店）を置く地域金融機関です。一般には「びしん」という略称で親しまれています。協同組織金融機関である信用金庫として、地域住民や中小企業の資金需要に応え、地域社会の活性化に貢献することを目的として運営されています。

沿革

現在の備北信用金庫は、二つの信用金庫が合併して誕生しました。その前身となるのは、旧備北信用金庫と旧新見信用金庫です。

旧備北信用金庫
そのルーツは、1931年11月2日に設立された有限責任高梁信用組合に遡ります。戦後、信用金庫法に基づき金融機関としての体制を整備し、1952年3月には信用金庫へ転換し、高梁信用金庫として組織変更がなされました。さらに同年5月には、名称を改めて備北信用金庫となりました。

旧新見信用金庫
もう一つの起源は、1949年2月に市街地信用組合法に基づき設立された新見信用組合です。この組合も後に信用金庫へと発展し、新見信用金庫となりました。

そして、1995年10月、これら二つの信用金庫、すなわち旧備北信用金庫と旧新見信用金庫が合併し、新たに現在の備北信用金庫として設立され、新たな歩みを始めることとなりました。

事業区域

備北信用金庫の営業エリアは、主に岡山県西部から北部にかけての広範囲に及びます。具体的には、本店所在地である高梁市をはじめ、新見市、真庭市、総社市のうち旧吉備郡昭和町であった区域、加賀郡、真庭郡、さらに井原市のうち旧小田郡美星町であった区域が含まれます。また、岡山県のみならず、隣接する鳥取県の一部地域も事業区域としており、鳥取県日野郡日野町および鳥取県日野郡日南町でもサービスを提供しています。

ATMネットワーク

顧客の利便性向上のため、備北信用金庫は各種ATMネットワークサービスに積極的に参加しています。特に、「おかやまATMネットサービス」の加盟機関であるため、岡山県内に本店を置く他の金融機関（中国銀行、トマト銀行、笠岡信用組合、および岡山県内の他の信用金庫――おかやま、水島、津山、玉島、吉備、備前日生）のキャッシュカードを利用した場合でも、特定の条件下で自行のカードと同様の手数料で取引ができる優遇措置が適用されます。また、「しんきんATMゼロネットサービス」にも加盟しており、このネットワークに参加する全国の信用金庫のキャッシュカードによる利用についても、一定の条件の下で手数料が無料または優遇される扱いとなります。これらのサービス詳細は、各ネットワークの規約をご確認ください。

関連項目

日本の信用金庫一覧

外部リンク

備北信用金庫公式サイト

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