入山欣郎

入山 欣郎（いりやま よしろう）

入山欣郎は1946年生まれの日本の政治家で、広島県大竹市の市長を5期務めています。彼のキャリアは、早稲田大学理工学部卒業後に三菱商事に入社し、後に実家の会社に転職したことから始まります。彼は2006年6月25日に大竹市長選に出馬し、自民党や民主党をはじめとする多くの政党からの支持を受けて当選しました。以来、彼は市長として市政を担い、その間に数回の選挙を行い、特に2018年には元市議との競争を勝ち抜き4選を果たしました。2021年には5期目を目指すことを表明し、2022年には無投票での再選が決まるものの、体調不良によって当選のあいさつができないという事態に見舞われました。

選挙とその後の騒動

入山の市長在任期間中、一部の選挙違反容疑が話題になりました。2020年には、参議院選に関連して河井克行・河井案里夫妻から現金を受け取る可能性についての捜査が行われ、入山は任意聴取を受けました。彼はその場で現金の受領を否定했ものの、記者会見では河井が自宅に訪れた際の封筒の件を説明し、現金を突き返したと主張しました。このような経緯により、入山は政治の場での信頼性を問われることとなりました。

米空母艦載機部隊の受け入れ問題

入山は、岩国基地への米空母艦載機部隊の移転問題についても注目を集めました。初当選時には対策を掲げ反対を表明していましたが、就任から半年後の姿勢を変えて移転を受け入れることを決定しました。この方針転換は、地域の住民からの強い反発を招き、批判を受けることとなりました。住民からは「補助金を求めているのではないか」との声が上がり、入山に対する疑念が強まる結果となりました。

違法公金損害賠償請求事件

また、大竹市が市有地を著しく安い価格で売却した件について、市民からの住民訴訟が起こる事態も発生しました。この訴訟では、入山に対して約3億6,300万円の損害賠償請求がなされましたが、初審は原告の訴えを退けました。続く高等裁判所での判決により、入山に1億4,910万円の請求を命じられることになりましたが、最終的には市が最高裁に上告し、2018年には高裁の判決が棄却されました。

結論

入山欣郎の政治家としての道のりは、数々の選挙や法的なトラブルに彩られています。彼の市長としての活動は、地域社会における大きな影響を持つものであり、同時に多くの課題にも直面していることが浮き彫りとなっています。

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