兵庫県立丹波年輪の里

兵庫県立丹波年輪の里：木と人をつなぐ憩いの空間

兵庫県丹波市に位置する兵庫県立丹波年輪の里は、1988年4月12日に開苑した、木をテーマとした文化・スポーツ・レクリエーション施設です。

施設の目的と概要

勤労青少年の文化活動、スポーツ活動、レクリエーション活動を促進し、県民に憩いの場を提供すること、そして林産業界の振興に寄与することを目的としています。広大な敷地内には、多目的ホールや会議室を備えた木の館、創作活動に使えるアトリエ棟、木工クラフトを体験できるクラフト館など、多様な施設が充実しています。また、芝生広場、わんぱく広場、イベント広場など、自然の中で過ごせる空間も豊富です。レストランや喫茶室も併設されており、一日を通して楽しめる施設となっています。

さらに、県産木材などを販売する「木のなんでも市」が常設されており、木材の販売だけでなく、木に触れ合う体験も提供しています。

丹波の森ウッドクラフト展：国内屈指の木工クラフトの祭典

開苑以来毎年開催されている「丹波の森ウッドクラフト展」（旧全国ウッドクラフト公募展）は、国内有数の木工クラフト作品公募展として知られています。年齢・性別・国籍を問わず応募でき、一般の部とジュニアの部で構成されています。文部科学大臣賞や兵庫県知事賞など、数々の賞が授与され、東京、神戸、春日井などでも巡回展が開催されます。応募作品はすべて木の館で展示され、受賞作品は施設内で常設展示されています。

アート・クラフトフェスティバル：個性豊かな作家が集うイベント

1992年から毎年秋に開催されている「アート・クラフトフェスティバル IN たんば」は、木工、陶芸、皮革、ガラス、金属など、多様なジャンルのクラフト作家が集まるイベントです。個性豊かな作品が並ぶ芝生広場には、飲食ブースも出店し、作家と来場者が交流できる場となっています。近年は、2日間で約2万人の来場者があり、盛況を博しています。

その他のイベント

丹波年輪の里では、ウッドクラフト展やアート・クラフトフェスティバル以外にも、様々なイベントが開催されています。例えば、「木木（もくもく）市」では大規模な木材展示販売が行われ、「ゴールデンウィークフェスタ」など季節ごとのイベントも人気を集めています。

歴史と発展

開苑以来、丹波年輪の里は多くの来場者を迎えてきました。2020年の新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、イベントの中止などもありましたが、現在も地域住民や観光客に愛される施設として、発展を続けています。過去には、常陸宮ご夫妻のご来苑や、海外からの友好使節団の訪問などもありました。

アクセス

自動車では、中国自動車道や舞鶴若狭自動車道からアクセス可能です。また、JR福知山線柏原駅からタクシーで約5分です。無料駐車場も完備されています。

周辺情報

丹波年輪の里周辺には、ゆめタウン丹波、丹波市立植野記念美術館、柏原八幡宮などの観光スポットがあります。自然豊かな環境の中で、木と触れ合い、創造性を育み、心身ともにリフレッシュできる、魅力的な施設です。

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