冨安徳久

冨安徳久：葬儀業界に革新をもたらした実業家

冨安徳久氏は、1960年愛知県生まれの実業家であり、株式会社ティアの代表取締役社長として知られています。また、「尽生志事塾」を主催し、講演や著述を通じて多くの人々に影響を与えています。

生い立ちと音楽への夢

冨安氏は、果樹園を営む農家の長男として生まれました。高校時代は陸上部と軽音楽部を掛け持ち、シンガーソングライターを目指して活動していました。将来は音楽で身を立てることを夢見ていましたが、18歳の春、あるアルバイトが彼の人生を大きく変えることになります。

葬儀業界への転身

大学入学直前に始めた葬儀関係のアルバイトに感銘を受け、冨安氏は大学進学と音楽の道を諦め、葬儀業界に足を踏み入れます。その後、大手互助会に転職し、25歳で葬儀会館の店長に抜擢されます。しかし、生活保護者の葬儀を引き受けない会社の方針に反発し、退職。独立開業を目指し、1994年に同業他社に契約社員として入社します。

株式会社ティアの設立と躍進

1997年、冨安氏は株式会社ティアを設立し、代表取締役社長に就任。名古屋を中心に次々と葬儀会館をオープンし、事業を拡大していきます。顧客目線を重視した営業と社員教育を徹底し、顧客の予算に合わせたオーダーメイドの葬儀を実現することで、多くの支持を集めました。

2006年には、「設立10年で株式上場」という目標を1年前倒しで達成。名証セントレックスに上場し、中部圏初の葬祭上場企業となりました。その後も、名古屋証券取引所市場第2部、東証二部、東証一部、名証一部へとステップアップを果たし、2015年には年間売上高100億円を達成。2016年には東京都内にも進出するなど、着実に成長を遂げています。

尽生志事塾と社会貢献

冨安氏は、「尽生志事塾」を主催し、自身の経験に基づいて「人生も仕事もすべては“感謝”からはじまる」というテーマで講演活動を行っています。年間150本を超える講演を通じて、多くの人々に生き方や働き方について考えるきっかけを提供しています。

葬儀業界への革新的な取り組み

冨安氏は、葬儀費用の生前見積もりや適正価格の公開、価格引き下げなど、葬儀業界の商慣習に疑問を呈し、合理化を提唱してきました。また、葬祭場の軒数を増やすことで収益を確保するという、従来の葬儀業界にはないビジネスモデルを確立し、業界のイノベーションを牽引しています。

著書とメディア出演

冨安氏は、数多くの著書を出版しており、自身の経験や経営哲学について語っています。また、テレビ番組『カンブリア宮殿』をはじめとする多くのメディアに出演し、その革新的な取り組みや経営手腕が注目を集めています。

冨安徳久氏の功績

冨安徳久氏は、葬儀業界のタブーに挑戦し、顧客目線を重視したサービスを提供することで、多くの人々に感謝される葬儀社を作り上げました。その経営手腕と社会貢献活動は、多くの人々に感銘を与え続けています。

主な著書

『日本でいちばん「ありがとう」といわれる葬儀社 名古屋発・ティア成功の秘密』
『「ありがとう」すべては感動のために 「命の尊さ」を知る！究極のサービス業・ティア流葬儀ビジネス』
『1%の幸せ あなたのココロを磨く45の気づき』
『ぼくが葬儀屋さんになった理由（わけ）』
『心の角度を幸せに 「さよなら」の現場で学んだ愛』
『「何のために生きるのか」 感謝なき道、人生の道にあらず』
『最期の「想い」の遺しかた 家族や友人に感謝を伝えるために』
『さよならのブーケ 大切な人の最期にしてあげたい11の物語』
『人生は与えた分だけ与えられる 尽生（じんせい）と志事（しごと）』
『最期の、ありがとう。新・ぼくが葬儀屋さんになった理由(わけ)』

もう一度検索