加地亮

加地亮 (かじ あきら)

プロフィール

加地亮は1980年1月13日に兵庫県三原郡で生まれた元プロサッカー選手であり、主にディフェンダーとしてのポジションを務めていた。彼のサッカー人生は小学校1年生から始まり、中学校、高校を経て、1998年にセレッソ大阪へ入団。このキャリアの中で、日本代表としても多くの栄光を共有した。

クラブ経歴

加地は滝川第二高校での活躍を経て、セレッソ大阪に加入。しかし最初はレギュラーとしての地位を得ることが難しく、2000年に大分トリニータへと期限付きで移籍した。この移籍が彼にとって重要な転機となり、リーグ戦で34試合に出場。2001年にはリーグ戦最多出場を果たすことで、その存在感を示した。

その後、2002年にFC東京へ完全移籍し、夏以降はレギュラーとして活躍。MF石川直宏との連携が光り、2004年にはナビスコカップでの優勝を果たしこの瞬間がFC東京にとっての初タイトルとなった。2006年にはガンバ大阪に移籍し、クラブの戦術に即したプレースタイルで活躍した。特に、2007年のナビスコカップ決勝では守備時に相手エースを封じ込め、無失点に貢献するなど、サイドバックとしての実力を遺憾なく発揮した。

彼のキャリアにおいては、膝のけがが度々影響を与えたが、ガンバ大阪においてはACLや天皇杯でも活躍し、クラブワールドカップにも出場している。2014年にはアメリカのチーヴァス・USAに移籍、そこでも全試合に出場するも、チームの解散により無所属となった。2015年にファジアーノ岡山入団し、2017年に現役を引退した。

日本代表

加地は、若いころから日本代表に選ばれるようになり、1999年のFIFAワールドユース選手権では準優勝を経験した。2003年にはA代表に選出され、チュニジア戦で国際Aマッチデビューを果たした。特に2004年のアジアカップでは優勝に貢献し、イラン戦で初得点を挙げるなど、多くの国際舞台で活躍。

2006年のドイツワールドカップにも選ばれたが、直前の親善試合で負傷。懸命にリハビリを行い、大会には出場したものの、厳しい道のりであった。その後も数多くの試合に出場し、64試合で2得点を記録。2008年に岡田武史監督体制で代表からの引退を決意した。

人物

加地はプライベートでは妻と3人の子どもを持つ家族を大切にしている。彼の妻は高校の同級生で、サッカー部のマネージャーをしていた。健康への意識が高く、飲料水にこだわりを持ち、現役時代には特別な水を持ち歩いていた。引退後はヘアエステサロン「cazi」とレストラン「CAZIカフェ」を営んでおり、家族で経営する事業にも取り組んでいる。

加地亮は、その華々しいサッカーキャリアに加え、引退後も様々な事業に挑戦している多才な人物である。

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