加藤元浩

加藤元浩

加藤元浩（1966年 - ）は、滋賀県出身の日本の漫画家、小説家です。理系大学の建築科を卒業という異色の経歴を持ち、その知識と経験を活かした作品が特徴です。

経歴と作風

初期はエニックス（現スクウェア・エニックス）系の雑誌でファンタジー作品を執筆していましたが、後に講談社の『月刊少年マガジン』系列へと活動の場を移します。30歳を目前に発表した推理漫画『Q.E.D. 証明終了』は、彼の代表作となりました。

『Q.E.D. 証明終了』は、その緻密な構成と本格的な推理要素でミステリ作家の法月綸太郎からも絶賛され、講談社漫画賞少年部門を受賞、TVドラマ化もされるなど、幅広い層から支持を集めました。

『Q.E.D.』で確立された作風は、後の作品『ロケットマン』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』にも受け継がれ、独特な世界観を構築しています。作品内では、数学や物理学に留まらず、経済学、歴史学、法律、芸術、民俗学など、多岐にわたる分野が扱われています。

人物の絵柄はデフォルメされていますが、背景のパースには独自の理論を持つほどのこだわりを見せ、2010年には自費出版で『プロの現場で使えるパース講座』を刊行しました。

2016年からは、小説家としても活動を開始。ミステリー小説「捕まえたもん勝ち！ 七夕菊乃の捜査報告書」を発表し、新たな才能を開花させています。

作品リスト

漫画

講談社系列

Q.E.D. 証明終了（全50巻）
Q.E.D. iff 証明終了（連載中、既刊29巻）
ロケットマン（全10巻、文庫版全5巻）
C.M.B. 森羅博物館の事件目録（全45巻）
空のグリフターズ 〜一兆円の詐欺師たち〜（全6巻）
ないない堂 〜タヌキ和尚の禍事帖〜（連載中、既刊5巻）

エニックス系列

アクトレイザー（全3巻）- ゲームのコミカライズ
ツングース・ファイル 四神秘録
スーパーマリオ4コママンガ劇場

その他
魔法の眼

小説

捕まえたもん勝ち！ 七夕菊乃の捜査報告書
捕まえたもん勝ち！2 量子人間からの手紙（【改題】量子人間からの手紙 捕まえたもん勝ち！）
奇科学島の記憶 捕まえたもん勝ち！

その他

プロの現場で使えるパース講座（作画技法の解説書）

師匠

北崎拓

外部リンク

加藤元浩 (@katomotohiro) - X（旧Twitter）

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