北杜市小淵沢図書館

北杜市小淵沢図書館：鉄道と馬のまちの知の拠点

北杜市小淵沢図書館は、山梨県北杜市小淵沢町に位置する市立図書館です。特急列車も停車する小淵沢駅という交通の要衝、そして古くから地域と深く関わってきた馬という二つのテーマを掲げ、地域住民にとってかけがえのない存在となっています。

立地と連携

図書館は、北杜市役所小淵沢総合支所および小淵沢地区公民館と併設された生涯学習センターこぶちさわ内にあります。この立地は、行政サービスや地域活動との連携をスムーズにし、地域住民へのアクセス向上に貢献しています。公民館、行政機関との連携による相乗効果が期待でき、地域住民の生涯学習を幅広くサポートする拠点としての役割を担っています。

コレクションテーマ：鉄道と馬

小淵沢図書館のユニークな点は、そのコレクションテーマに「鉄道」と「馬」を掲げている点です。

小淵沢駅は、小海線の起点であり、特急列車も停車する交通の要衝として、地域経済や文化交流に重要な役割を果たしています。この地の歴史と発展において鉄道が果たした役割の大きさを示す資料が豊富に収集されています。

一方、「馬」は、近隣の県営馬術場や八ヶ岳ホースショー、さらには大河ドラマのロケ地としても利用されるなど、地域文化と深く結びついています。図書館では、馬に関する歴史資料、文化資料なども収集し、地域と馬のかかわりを多角的にとらえることができるようになっています。これらのテーマに沿った資料収集は、地域の歴史や文化を深く理解するための貴重な資源となっています。

サービスとイベント

図書館では、地域住民の多様なニーズに応えるため、幅広いサービスを提供しています。

開館時間: 午前10時～午後7時
休館日: 土曜日、月末整理日（毎月平日の末日）、年末年始、特別整理期間
館外貸出: 図書15冊まで22日間、AV資料3点まで8日間
その他: 山梨県立図書館の広域返却サービス、国立国会図書館デジタル化資料送信サービス、フリーWi-Fi

また、地域住民の交流を深めるため、様々なイベントも開催されています。例えば、乳幼児向けのおはなし会は毎月第3日曜日に行われ、地域の子育て支援にも貢献しています。ブックリサイクル活動も実施されており、持続可能な図書館運営にも取り組んでいます。

沿革

小淵沢図書館の歴史は古く、1973年（昭和48年）に小淵沢町文化会館内の公民館に図書コーナーが設置されたことに始まります。その後、幾度かの移転や施設拡充を経て、現在の生涯学習センターこぶちさわ内に落ち着いたのは2004年（平成16年）のことです。2006年（平成18年）の小淵沢町の北杜市への編入合併に伴い、北杜市立図書館となりました。

その間、図書館は段階的に整備を進めてきました。蔵書のデジタル化、ネットワーク化、インターネットシステム導入、開館時間延長、土日祝日の開館など、時代の変化に対応した機能拡充を図り、常に地域住民のニーズに応えるべく努力を続けてきました。

まとめ

北杜市小淵沢図書館は、鉄道と馬という地域の特徴を活かしたコレクション、そして地域住民への多様なサービス提供を通じて、地域社会の活性化に貢献しています。これからも、地域に根ざした図書館として、人々の学びと成長を支える存在であり続けるでしょう。

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