十屋幸平

十屋 幸平（とや こうへい）

日本の政治家であり、宮崎県日向市の市長として二期を務めた十屋幸平氏は、1954年（昭和29年）7月5日、その日向の地に生を受けました。

生い立ちと社会人経験

日向市内で育った十屋氏は、日向市立富高小学校、日向市立日向中学校を経て、宮崎県立日向工業高等学校にて学びを深めました。その後、九州共立大学工学部に進学し、1977年（昭和52年）3月に卒業。同年4月からは消火器の販売を手がける会社で社会人としてのキャリアをスタートさせます。1980年（昭和55年）4月には有限会社誠交食品へと移り、1990年（平成2年）10月には同社の代表取締役という重責を担うことになりました。

政治の世界へ

実業界での経験を積んだ後、十屋氏は政治家を志します。1995年（平成9年）に日向市議会議員選挙で初めての当選を果たし、地域政治に携わることになります。市議としての活動を経て、2003年（平成15年）3月には宮崎県議会議員選挙にて当選し、県政へと舞台を移しました。県議会では自由民主党に所属し、県民のために尽力。2011年（平成23年）には県議会の副議長という要職を務めるなど、県政においても重要な役割を果たしました。

日向市長として

県議会議員としての実績を背景に、十屋氏は故郷である日向市の市政を担うことを決意します。2016年（平成28年）3月に行われた日向市長選挙に出馬し、当時4期目を目指していた現職候補に対し、7498票という大きな差をつけて見事に初当選を果たしました。市民の期待を背負い、日向市政のかじ取り役となります。

市長としての1期目を務め上げた後、2020年（令和2年）3月の同選挙にて再選を果たし、2期目の任期に入ります。2期目には、世界的に拡大した新型コロナウイルス感染症への対応が喫緊の課題となりました。市政運営においては、感染拡大防止策や市民生活・経済への影響を最小限に抑えるための取り組みが求められる中、2020年（令和2年）5月7日には、新型コロナウイルス対策の財源確保の一環として、自身を含む市長、副市長、教育長の同年6月期の期末手当を20％減額するという方針を公表するなど、率先して厳しい対応をとる姿勢を示しました。

任期を終える

2期8年にわたり日向市長を務めた十屋氏は、2024年（令和6年）3月の市長選挙に3期目を目指して立候補しましたが、元県議の西村賢氏との選挙戦に敗れ、その任期を終えることとなりました。

日向市議会議員、宮崎県議会議員、そして日向市長として、長きにわたり地域と県の政治に貢献してきた十屋幸平氏の歩みは、地方政治における一人の政治家の軌跡を示しています。

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