千代台公園陸上競技場

千代台公園陸上競技場の概要

千代台公園陸上競技場（ちよがだいこうえんりくじょうきょうぎじょう）は、北海道函館市にある公式認定を受けた陸上競技場です。この競技場は1961年に開設され、その後1999年に道南地方では唯一となる日本陸連の「第2種公認陸上競技場」としての認定を受けるべくリニューアルされました。現在、インフィールドは芝生で整備されており、それ以外の部分は全天候型の舗装が施されています。このため、陸上競技やサッカーの公式試合など、さまざまなスポーツイベントが開催されています。

施設の特長とアクセス

この競技場は、開設期間が毎年4月1日から11月第2日曜日までとなっており、面積は31,200 m²に及びます。競技トラックは400 mの長さを持ち、9レーンが整備されています。また、トラックの面積は20,400 m²に達しています。

千代台公園陸上競技場は、メインスタンド、サイドスタンドA、サイドスタンドB、バックスタンドといった、さまざまな観客席を備えています。メインスタンドは鉄筋コンクリート製の地上3階建てで、サイドスタンドAは盛土芝生のスタンド、サイドスタンドBは鉄筋コンクリート製の地上2階建てです。バックスタンドも盛土芝生スタンドとなっており、観客が快適に観戦できる環境が整っています。

さらに、この競技場には管理事務室、本部室、記録室、放送室、審判室、医務室、更衣室、シャワー室、写真判定カメラ室、雨天走路、多目的広場（野球場バックネット後方）など、運営や競技に必要なさまざまな施設が併設されていて、利用者に配慮されています。

歴史とイベント

千代台公園陸上競技場では、1988年にプロレスラーのグレート小鹿選手の引退記念興行が行われるなど、多彩なイベントが実施されてきました。また、2000年から2011年にかけては、毎年日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）の公式戦も開催されていました。しかし、Jリーグのクラブライセンス制度が施行されて以降は、観客席数の制限から試合が行われなくなり、2012年からは公式戦が途絶えることになりました。それでも、2016年には5年ぶりにJ2リーグの公式戦が再び開催され、函館のスポーツシーンを賑わせました。

今後の展望

2023年度には、日本陸上連盟の「第2種公認陸上競技場」としての継続を目指して、大規模な改修が計画されています。この改修工事が進む間、陸上競技の各大会は近隣の施設にて開催される予定です。改修費用は函館市が負担し、推定で8～9億円と見込まれています。トラックの劣化が進んでいるため、全面的な改修が必要とされており、この工事を通じて、競技場の品質向上が期待されています。今後もこの競技場が、函館のスポーツ振興に寄与することを願っています。

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