卓球場シリーズ

卓球場シリーズ

「卓球場シリーズ」は、著者の野村美月とイラストレーターの依澄れいが手掛けた日本のライトノベル作品で、2013年から2014年にかけてファミ通文庫より刊行されました。このシリーズは、第3回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門で最優秀賞に輝いた実績を持ち、注目のデビュー作となっています。

あらすじ

物語は、小規模で非公認の合唱サークルに所属する友人たちの賑やかで楽しい日々を中心に展開されます。サークルのメンバーは、卓球の神様という特殊な存在とともに、大学生活を楽しみながら過ごします。しかし、大学4年生になる頃、卓球の神様との思い出を失ってしまうことになります。このストーリーは、仲間たちとのかけがえのない時間や、切ない別れを描いた心温まるものです。

登場人物

1. 神保 華代子（じんぼ かよこ）：通称華代ちゃん。赤城山の卓球の神様の巫女であり、全国卓球の巫女協会の会長。長い黒髪に落ち着いたカーディガンを着用し、婚約者がいる。

2. 村上 朝香（むらかみ あさか）：本作の語り手であり作家志望。優等生タイプの眼鏡をかけた女子高出身の彼女は、主人公として物語を引っ張ります。

3. 加藤 百合乃（かとう ゆりの）：大柄で美人の帰国子女。リーダーとしての資質を持ち、愛車のアルファロメオで暴走する場面も多い。

4. 鈴木 若菜（すずき わかな）：ぽっちゃり系の可愛らしい少女。

5. 倉橋 紗恵（くらはし さえ）：セクシーな体型を持ち、多くのボーイフレンドがいる。

6. 清田 薫子（きよた かおるこ）：おとなしく、あまり言葉を発しない清純派。彼氏に「沢口先輩」がいる。

7. 成田 尚美（なりた ひさみ）：驚異のアルバイターで、遅刻癖が目立つ。高校時代にルームネームとして「ローラ」を決められた。

8. 篠原 柊子（しのはら しゅうこ）：クールな性格で、素直に思ったことを口にする一方、仲間思いの頼もしい存在。

9. 太宰 忍（だざい しのぶ）：最後のメンバーであり、ニヒルな女子大生。伝書鳩の「メロスくん」を肩に乗せ、連絡役を務める。

10. 葛城 俊一（かつらぎ しゅんいち）：民俗学の講師であり、「華代ちゃん」の婚約者でもあります。

既刊一覧

このシリーズは全4巻から成り、各巻は以下のようになります：

• - 赤城山卓球場に歌声は響く（2002年2月1日発行）
• - 那須高原卓球場純情えれじ〜（2002年7月31日発行）
• - あだたら卓球場決闘ラブソング（2003年1月1日発行）
• - 神宮の森卓球場でサヨナラ（2003年6月4日発行）

この作品は、友人たちと共に成長していく姿を描きつつ、青春の痛みや喜びを存分に味わえる内容となっています。読者は、彼女たちの心温まる物語に触れることで、自らの大学生活を振り返るきっかけにもなるでしょう。

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