南房総国定公園

南房総国定公園について

南房総国定公園は、1958年8月1日に指定された千葉県南部に位置する国定公園です。房総半島の南部一帯に広がり、その大部分は海岸部が占めています。しかし、内陸部にも飛び地のように指定されている地域があるのが特徴です。

特徴的な地形と景観

海岸部は、内房の富津岬から外房の太東崎にかけての海岸線が指定されており、変化に富んだ景観を楽しむことができます。特に、勝浦の海域公園（旧海中公園）は、豊かな海の生態系を観察できるスポットとして人気です。砂浜が多いため、海水浴場や別荘地、マリンリゾート地としての開発が進んでいます。温暖な気候を活かした花卉栽培も盛んで、海岸沿いには色とりどりの花畑が広がっています。

内陸部では、鹿野山と清澄山が指定されており、これらはもともと県立自然公園でしたが、国定公園に格上げされました。これらの山々は豊かな自然が残っており、ハイキングや森林浴を楽しむことができます。

なお、九十九里浜は南房総国定公園には含まれておらず、県立自然公園に指定されています。九十九里浜を隔てた屏風ヶ浦一帯は、水郷筑波国定公園の一部となっています。

海域公園

勝浦（1974年6月7日指定）

関係市町村

南房総国定公園には、以下の市町村が含まれています。

富津市
君津市
南房総市
館山市
鴨川市
勝浦市
いすみ市
安房郡鋸南町
夷隅郡御宿町

主な観光地

内房

富津岬：東京湾を一望できる景勝地。
鋸山：日本寺や鋸山の石切り場跡などがある。
洲埼灯台：房総半島最南端の灯台。
平砂浦（アロハガーデンたてやま）：南国ムードあふれる植物園。

外房

白浜：美しい砂浜が広がる海水浴場。
太海（太海フラワーセンター<閉園>・仁右衛門島）：独特な地形の島。
鴨川（鴨川シーワールドなど）：人気の水族館。
天津・小湊（清澄寺・誕生寺）：歴史ある寺院。
鵜原（勝浦海中公園・鵜原理想郷）：海中公園とリアス式海岸の景勝地。
御宿：月の砂漠のモデルになった場所。

内陸部

鹿野山（マザー牧場がある）：広大な牧場で動物との触れ合いが楽しめる。
清澄山（清澄寺が建つ）：山岳信仰の霊場。

まとめ

南房総国定公園は、美しい海岸線と豊かな自然、そして温暖な気候に恵まれた魅力的なエリアです。海水浴やマリンスポーツ、ハイキング、観光など、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。首都圏からのアクセスも良く、多くの人々が訪れる人気の観光地です。

関連項目

国定公園
千葉県の観光地

もう一度検索