古川雅典

古川雅典

古川 雅典（ふるかわ まさのり）氏は、1952年（昭和27年）6月26日に岐阜県多治見市で生を受けました。日本の政治家として、地元多治見市を中心に市議会議員、岐阜県議会議員、そして多治見市長を歴任しました。

生い立ちと初期のキャリア

郷里多治見市で幼少期を過ごし、精華小学校、陶都中学校と地元の学校で学びました。その後、岐阜県立多治見北高等学校を卒業。東京の芝浦工業大学工学部工業経営科に進学し、1975年（昭和50年）3月に卒業しました。大学卒業後の1977年（昭和52年）4月には、多治見市役所に入庁。行政の現場で実務経験を積みました。

政治活動の開始

市役所勤務を経て、古川氏は政治の道を志します。1987年（昭和62年）4月に行われた多治見市議会議員選挙に立候補し、初当選を果たしました。以来、多治見市政の一員として3期にわたり市議会議員を務め、多治見市のまちづくりや市民生活の向上に尽力しました。

市議として経験を積んだ後、活動の場を県政へと広げます。1999年（平成11年）4月の岐阜県議会議員選挙に挑戦し、当選。2003年（平成15年）には再選を果たし、合計2期、8年間にわたり岐阜県議会議員を務めました。県議時代には民主党に所属し、県政の場で多治見市の課題や県全体の発展のために活動しました。

多治見市長として

県議として2期目の任期を終えた古川氏は、郷里多治見市の市政を預かるリーダーを目指します。2007年（平成19年）4月22日に行われた多治見市長選挙に立候補。この選挙では、元市議の中道育夫氏や、自民党の推薦を受けた元市議の水野忠勝氏など、複数の対立候補が存在する中、激戦を制して初当選を果たしました。同年4月30日に第15代多治見市長に就任しました。

市長就任後、その市政運営は市民からの広範な支持を得ることになります。2011年（平成23年）の市長選挙では対立候補がなく無投票で再選。続く2015年（平成27年）、2019年（平成31年）の選挙でも同様に無投票での当選となり、異例ともいえる3回連続の無投票当選を記録しました。これにより、古川氏は2007年の初当選から2023年の任期満了までの16年間にわたり、4期連続で多治見市長を務め、長期にわたり市政を牽引しました。

政界からの引退

長期にわたる市長としての任期を終えるにあたり、古川氏は次の進路を表明しました。2022年（令和4年）12月13日に開催された市議会の本会議において、自身の任期満了に伴い2023年4月に実施予定であった次期市長選挙に立候補しない意向を正式に表明。長年の政治活動に一区切りをつけることとなりました。

多治見市役所職員、市議会議員、県議会議員、そして市長として、合計30年以上にわたり地方自治の分野で活躍し、特に市長としては16年間という長期にわたり多治見市の発展に貢献した人物として、その功績は地元多治見市において広く認識されています。

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