吉田亜沙美

吉田亜沙美：日本女子バスケットボール界の至宝

吉田亜沙美（よしだ あさみ）は、1987年10月9日生まれ、東京都江東区出身のプロバスケットボール選手です。Wリーグのアイシン ウィングスに所属し、コートネームは「リュウ」。ポジションはガードを務めていました。彼女は、その卓越した技術とリーダーシップで、日本女子バスケットボール界を牽引してきた立役者の一人です。

輝かしいキャリア

吉田選手は、バスケットボール一家に育ちました。父は元東京日産のバスケットボール選手、姉は元JALラビッツ・エバラヴィッキーズの選手という環境で、自然とバスケットボールに親しむようになりました。小学校2年生からミニバスを始め、東京成徳大学中学校・高等学校を経て、2006年にJOMO（現：ENEOS）に入団。

ルーキーイヤーから主力として活躍し、新人王を獲得。その後もWリーグや皇后杯で数々の優勝を経験し、MVPやベスト5など多くのタイトルを獲得しました。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、日本代表のキャプテンとしてチームを8位入賞に導き、自身もアシスト王に輝くなど、その実力は世界レベルで認められています。

日本代表としての貢献

吉田選手は、日本代表としても長年にわたり活躍しました。2005年の東アジア競技大会で代表デビューを飾り、その後、アジア選手権や世界選手権、オリンピックなど、数々の国際大会に出場。2013年のアジア選手権では、日本代表を43年ぶりの金メダルに導き、大会ベスト5に選出されました。

そのプレースタイルは、正確なパスと高いゲームコントロール能力に定評があり、チームを勝利に導く司令塔として、絶大な信頼を得ています。また、積極的なディフェンスやリバウンドなど、泥臭いプレーも厭わず、チームのために全力を尽くす姿勢は、多くのファンを魅了しました。

引退、そして復帰

2019年に一度は引退を発表しましたが、東京オリンピックを目指すため現役復帰。2021年に再び引退し、東京医療保健大学のアシスタントコーチに就任しました。しかし、2023年4月には、ENEOS時代の恩師である梅嵜英毅氏の誘いを受け、アイシン ウィングスに加入し、再び現役復帰を果たしました。

受賞歴

国際大会
第2回FIBA-ASIAヤングウーメン選手権大会：MVP、得点王
2010世界選手権：アシスト王
2013年アジア選手権：ベスト5
2015年アジア選手権：ベスト5
日本国内
Wリーグ
プレイオフMVP：5回
レギュラーシーズンMVP：1回
ルーキーオブザイヤー：1回
ベスト5：5回
ベスト6thマン：1回
アシスト1位：4回
スティール1位：1回
全日本総合選手権ベスト5：7回
東京運動記者クラブ選出ベスト5：9回

吉田亜沙美選手は、その輝かしい実績と、常に高みを目指すストイックな姿勢で、多くの人々に感動と勇気を与えてきました。引退後も指導者として、次世代の育成に貢献しており、今後の活躍も期待されています。

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