名鉄名古屋駅

名鉄名古屋駅について

名鉄名古屋駅（めいてつなごやえき）は、愛知県名古屋市の中村区に位置し、名古屋鉄道名古屋本線の駅です。1941年に開業以来、名鉄の最大ターミナル駅として機能し、毎日800本以上の列車が発着する重要な交通拠点となっています。駅の周辺には名鉄百貨店本店や名鉄グランドホテルが立地し、利便性を高めています。

駅の概要

この駅は、名古屋本線だけでなく、犬山線や常滑線、空港線、河和線、津島線などへの直通アクセスも提供しています。名鉄名古屋駅は地下構造で、プラットフォームは特殊な配置に設計されており、3面2線の構造となっています。このデザインにより、多方向への移動や大量の乗客の流動を効率的に処理する工夫がされています。

また、名鉄名古屋駅では夕刊に限った新聞発送業務も行っており、特に午後には列車に新聞を積み込む光景が見られます。

駅名の由来

名鉄名古屋駅は、長らく「新名古屋駅」と呼ばれていましたが、中部国際空港の開港をきっかけに名鉄の名古屋駅であることを明確にするために駅名が変更されました。この変更に伴い、様々な方面の行先表示や駅アナウンスが「名古屋」と略称されることもあり、その後の訪日客の増加により正式名称での表記が進みました。

歴史

名鉄の歴史は合併に起因しており、名古屋市内で東西に分断されていた2つの幹線を結ぶターミナル駅として設立されました。開業からの主な歴史的出来事は以下の通りです：
1. 1941年 - 名岐線の終点として2面3線で開業。
2. 1944年 - 東西連絡線が開業し、西部線と東部線をつなぐ。
3. 1945年 - 名古屋大空襲で駅舎が被災。
4. 1950年 - 新駅舎が完成。
5. 2005年 - 駅名を名鉄名古屋駅に変更。

駅構造

名鉄名古屋駅は通過型ターミナルとして設計されており、一部の特急列車を除いてほとんどの列車が駅を通過します。駅には折り返し設備がなく、下り列車は近隣の駅で回送されます。駅の構造は階層が複雑で、改札口は7カ所あり、JRや地下鉄との接続も考慮されています。

各改札口

改札口には北口を含む6カ所の他、近鉄名古屋駅への連絡口があります。昼夜を問わず、多くの利用客が行き交います。駅北部の北口にはタクシー乗り場も設置され、交通の便も良好です。

利用状況

名鉄名古屋駅は名鉄の全駅の中で最も多くの利用客を抱え、2023年度の1日平均乗降人員はおよそ272,061人に上ります。過去の調査によると、1992年度の時点での1日平均乗降人員は387,525人でしたが、近年では減少傾向にあるとされています。

拡張計画

2020年に名鉄は名古屋駅地区の再開発計画を発表し、駅の拡張と4線化の計画が進行中です。これにより、将来的にはより多くの乗客に対応できるようになる見込みです。

駅周辺の環境

名鉄名古屋駅は、名古屋市内の他の主要駅と連絡しており、ビジネスや観光、ショッピングなど多くのニーズに応える機能を持っています。駅周辺には商業施設が豊富に存在し、特に名鉄百貨店は地元住民や観光客に人気があります。

名鉄名古屋駅は単なる交通のハブでなく、地域の中心としての役割も果たしています。

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