君島寛

君島 寛（きみじま ひろし）

君島寛は1948年7月8日生まれの日本の政治家で、栃木県那須塩原市の市長を一期務めた人物です。2019年に他界するまで、市民のために尽力してきた彼の生涯や業績を振り返ります。

来歴

君島氏は、栃木県黒磯市で生まれ、地元の栃木県立黒磯高等学校を卒業後、日本大学法学部政治経済学科に進学しました。卒業後、ホテルのコックとしての内定を得ていましたが、父の言葉に影響されて市職員の採用試験を受けることを決意します。そして1971年4月に黒磯市役所に入庁しました。

彼は2003年から2004年にかけて、黒磯市・西那須野町・塩原町の合併協議会事務局長を務めました。この合併は、地域の再編成の大きな一歩となり、2005年1月1日に新たに那須塩原市が誕生しました。

新市の副市長に就任したのは2007年4月のことで、2011年には副市長の職を辞することになりました。この記事は彼が市長に挑戦する重要な転機に焦点を当てます。

市長選挙への挑戦

その後、2011年12月4日に栗川仁市長が突然死去し、君島は「彼の遺志を継ぐのは自分しかいない」との思いに駆られ、2012年1月22日に行われた市長選に出馬します。しかし、結果は県議である阿久津憲二に114票差で敗北し、落選となりました。この選挙では、有権者数は93,646人、最終投票率は50.12%でした。

再挑戦と初当選

君島自身にとって、2015年の市長選が再びチャンスとなりました。この選挙は12月27日に実施され、前回の選挙での僅差での敗北を糧にして挑むことになりました。今回は現職の阿久津氏を下し、初当選を果たします。2016年1月22日、君島は正式に市長に就任しました。

この選挙では、有権者数が94,133人で、最終投票率は46.86%でした。

晩年と死去

君島は市長として活躍し続けましたが、2018年12月に体調に異変を感じ、入院を余儀なくされました。診断名は十二指腸狭窄症でしたが、膵臓がんが見つかり、2019年3月9日に70歳でこの世を去りました。彼の死は地域に深い喪失感をもたらしました。

死後、副市長であった片桐計幸がその職務を引き継ぎました。また、君島には旭日双光章が追贈されることになり、その功績が称えられました。

君島寛は、市政の発展と地域の繁栄に尽力した政治家として、多くの人々の記憶に留まることでしょう。

もう一度検索