呉念庭

呉 念庭 (ウー・ネンティン)

呉念庭（ウー・ネンティン、1993年6月7日生まれ）は、台湾出身のプロ[[野球選手]]で、内野手と外野手を主に担っています。現在、CPBL（中華職業棒球大聯盟）の台鋼ホークスに所属しており、右投左打の選手です。彼は日本の高校と大学での経験があるため、台湾プロ野球の外国人枠に該当せず、自由にプレーすることができます。

経歴

プロ入り前

新北市立汐止国民中学校から岡山県共生高等学校に留学し、そこで廖任磊と同級生になりました。甲子園には出場しませんでしたが、2011年12月12日の四国アイランドリーグplusのドラフト会議で愛媛マンダリンパイレーツに指名され、入団合意に至ります。しかし、彼は2012年1月25日、自己都合で退団することを発表しました。その後、第一工業大学に進学し、1年生で遊撃手のレギュラーを獲得。2年生からは二塁手として活躍し、4年生時には九州地区大学野球選手権大会での2打席連続本塁打が光ります。

西武ライオンズ時代

2015年10月12日のプロ野球ドラフトで埼玉西武ライオンズから7巡目指名を受け、契約金と年俸とともに仮契約を結び、背番号39を与えられました。2016年にはイースタン・リーグの月間MVPを受賞するほどの活躍を見せ、7月10日にプロ初出場を果たしました。初打席は三振に終わりましたが、後の打席で初安打を記録します。2017年にはチャイニーズタイペイ代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに選出されました。

2019年には一軍出場がないシーズンを迎えましたが、二軍では74試合に出場し打率.254、2本塁打を記録。2020年には短期間で一軍と二軍を往復しながらも、クライマックスシリーズ争奪の中で先発に抜擢され、51試合に出場しました。シーズン終了後、2021年にはオールスターゲームにも出場し、規定打席にも到達します。2022年には94試合の出場で打率.227、5本塁打を上げました。

2023年とその後

2023年にはWBCのチャイニーズタイペイ代表に選出され、その後のアジア競技大会でも準優勝に貢献。シーズンは41試合の出場に留まりますが、国際試合の経験は彼にとって大きな財産となりました。そして、「台湾でプレーして恩返しをしたい」という思いが強まり、球団に掛け合った結果、2023年12月1日に自由契約となり、西武を退団しました。

西武退団後

西武退団後、2024年に台湾に帰国し、台湾社会人野球チーム「全越運動棒球隊」でプレーを開始。6月28日には台湾プロ野球の新人ドラフトで台鋼ホークスから1位指名を受け、契約を結ぶことができました。背番号は67に設定されました。

選手としての特徴

呉念庭は110メートルの遠投能力を持ち、50メートル走は5秒8と素晴らしい運動能力を誇ります。選球眼の良さと打撃の勝負強さが高く評価されており、内野すべてとレフトもこなせるユーティリティー性が大きな魅力です。彼の打席に立った際には、ファンからの「ウーイング」という応援が定着しています。

人物背景

彼の父親は元プロ[[野球選手]]の吳復連で、渡辺久信とは同じチームのチームメイトでした。家族も野球に深く関与しており、彼の成長を支えています。今後の活躍にも注目が集まり、台湾プロ野球の未来を担う存在となることでしょう。

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