善道寺

善道寺（ぜんどうじ）

善道寺は、札幌市豊平区豊平4条11丁目5-11に位置する浄土宗の寺院です。その歴史は、豊平墓地の管理事務所として始まったという点で、他の寺院とは少し異なる背景を持っています。

概要

善道寺の前身は「豊平共同墓地管理所」であり、1987年（昭和62年）まで豊平墓地（現在の北海きたえーる）の管理業務を行っていました。現在、管理所は閉鎖されていますが、善道寺は法類寺院として、新善光寺（札幌市中央区南6条西1丁目）や大松寺（札幌市南区藤野）との繋がりがあります。

歴史

1883年（明治16年）、法類寺院である新善光寺が豊平墓地の管理を委託され、「札幌区豊平墓地火葬場前墓地管理事務所」が開設されました。これが善道寺の起源となります。

1919年（大正8年） - 現在の場所に豊平墓地管理所が設置されました。
1920年（大正9年） - 新善光寺二世林玄松などが豊平法務所の建立を発願し、1924年（大正13年）に本堂部分が完成しました。
1953年（昭和28年） - 「善道寺」として寺号が正式に認可されました。
1983年（昭和58年） - 豊平共同墓地の移転事業が開始されました。
1987年（昭和62年） - 墓地の移転完了に伴い、管理事務所は閉鎖されました。
2001年（平成13年） - 本堂の大規模改修工事と庫裡の建設が開始されました。
2002年（平成14年） - 工事が完了し、敬讃法要が執り行われました。

年中行事

善道寺では、年に3回の定例法要が執り行われるほか、不定期でチャリティーコンサートなども開催されています。

春彼岸会：春分の日を除く休日に午前11時より写経会、午後1時より法要が行われます。
盂蘭盆会：迎え盆である8月13日に法要が行われます。午前中は、亡くなってから一年未満の方々の供養が行われます。
十夜会：厳修日は年によって異なりますが、本山布教師による説教と午後1時からの法要があります。

交通アクセス

札幌市営地下鉄東豊線豊平公園駅1番出口から徒歩5分
北海道中央バス「豊平3条8丁目」停留所から徒歩5分

善道寺は、地域に根ざした寺院として、様々な人々に心の安らぎと交流の場を提供しています。日々の喧騒から離れ、静かに心の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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