国境なき子どもたち

特定非営利活動法人国境なき子どもたち（KnK）について

特定非営利活動法人国境なき子どもたち（KnK）は、日本で1997年に設立された国際協力に特化したNGOです。彼らは「共に成長するために」という理念のもと、世界中の困難な状況にある子どもたちへの教育支援や自立支援を行っています。2018年11月までに、15か国以上で8万人以上の子どもたちがその恩恵を受けてきました。

沿革

KnKの歴史は1997年に始まります。当初は任意団体として設立されましたが、2000年に特定非営利活動法人としての認証を受け、カンボジアやベトナムを中心にストリートチルドレンや人身売買被害に遭った子どもたちへの教育支援活動をスタートさせました。

2004年にはスマトラ沖大地震やインド洋大津波を受けて、自然災害の被災者や不安定な状況にいる青少年への教育支援を始めました。この取り組みは、震災や災害等の影響を受けた多くの地域に拡大し、2010年には認定NPO法人として国税庁から認められることとなりました。

主な支援対象国と活動内容

KnKはカンボジア、フィリピン、パキスタン、ヨルダン、バングラデシュ、パレスチナ自治区、ミャンマー、シリア、日本など、さまざまな国と地域で活動しています。

カンボジア

2000年に自立支援施設「若者の家」を設立し、衣食住の提供や就学支援、職業訓練を行っています。 2008年には、ホームレスや交通事故にあった子どもたちへの美容師訓練を行うための訓練所を設置しました。

フィリピン

2001年よりマニラのスラム地域で、心のケアも含めた教育支援を行い、劣悪な環境にいる子どもたちを支援してきました。

パキスタン

2010年には、パキスタン地震後の学校再建プロジェクトに関与し、教育環境の改善に貢献しています。

ヨルダン

日本大使館の支援を受けて、青少年の健全育成や教育支援を行っています。

バングラデシュ

2007年からはサイクロン・シドルの被災児童に対する心理ケアを実施し、ストリートチルドレン向けのセンターも開設しました。

パレスチナ

2011年にはエルサレム近郊にユースセンター「希望の家」を設立し、職業訓練や非公式教育を行っています。

ミャンマー・シリア

双方の国でも、教育や生活支援を行うプロジェクトが実施されています。

日本国内での活動

KnKは日本国内でも活動を展開しています。特に、友情のレポーターとして11歳から16歳の青年を派遣し、KnKの活動に関する報告を行っています。これにより、日本の市民と活動地の子どもたちとの理解を深める役割を果たしています。

さらに、友情の5円玉キャンペーンや各種講座などを通じて、日本国内における教育啓発活動も展開しています。このように、KnKは国内外の子どもたちを支援し、相互理解を促進するために多岐にわたる取り組みを行っています。

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