国立代々木競技場

国立代々木競技場

国立代々木競技場は東京都渋谷区に位置する多目的スポーツ施設で、第一体育館、第二体育館、そしてインドアプールを包含しています。一般的には「代々木○○体育館」として知られ、スポーツやイベントが举办される重要な場所とされています。

概要

1964年に開催された東京オリンピックに備え、国立代々木競技場は設立されました。この競技場はオリンピックのサブ会場として利用され、第一体育館では競泳、第二体育館ではバスケットボール競技が行われました。さらに、2021年には2020年東京オリンピックでハンドボール競技が開催され、パラリンピックではバドミントンと車いすラグビーの会場にもなりました。国立代々木競技場の建物は、戦後建築の重要な例とされており、その特異な外観と内部空間は、2021年に国の重要文化財として認定されています。

建築構造

この競技場の設計は、著名な建築家・丹下健三が手掛け、構造設計は坪井善勝により行われました。第一体育館と第二体育館は、吊り構造を採用しており、主柱から屋根を吊り下げる独自の設計が特徴です。特に第一体育館は内部に柱が存在せず、観客が競技に没頭できる素晴らしい空間を創り出しています。さらに、地震や台風に対する安全対策も講じられており、日本初の油圧ダンパーを用いた制震構造が採用されています。

歴史と評価

競技場の建設は、アメリカ軍の基地が存在したために遅れ、1964年東京オリンピック開幕の39日前に竣工されました。オリンピック期間中、アメリカの水泳選手団の団長が競技場に感銘を受け、自身の骨を飛び込み台に埋めたいと申し出た逸話も残っています。また、丹下健三はIOCから特別功労者として表彰され、彼の作品はスポーツ選手たちに力を与えたと評価されました。

現在の利用状況

2022年現在、第一体育館はバレーボール、ハンドボールなど様々なスポーツイベントや音楽コンサートが行われています。アリーナの広いスペースを活かし、国内外のアーティストのライブも頻繁に開催されています。こうした活動により、第一体育館は年間で329日間利用されるなど高い稼働率を誇ります。さらに、冬季にはアイススケート場として、春・秋にはプール部の上に木のパネルを設置して体育館として利用されるなど、柔軟な施設運営が行われています。

第二体育館とその特徴

第二体育館はバスケットボールを中心とした施設で、プロレスや各種格闘技イベントでも使用されます。観客席はすり鉢状になっており、観戦者に良好な視認性を提供します。

アクセスと関連情報

競技場はJR原宿駅から徒歩5分の位置にあり、周囲には広場やイベントスペースが点在しています。これらの空間は様々なイベントに利用され、地元の人々や観光客に親しまれています。

国立代々木競技場は、歴史的なスポーツの舞台であると同時に、文化イベントの場としても重要な役割を果たし続けています。

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