国際アイスホッケー連盟

国際アイスホッケー連盟（IIHF）

国際アイスホッケー連盟（IIHF）は、アイスホッケーとインラインホッケーの国際競技連盟で、スイスのチューリッヒに本部を構えている。この連盟は、アイスホッケーの発展と普及を目指しており、様々な国際試合の運営やルールの制定を行う役割を担う。オリンピックや世界選手権などの主要な国際大会の開催に際して強い影響力を持つが、アメリカやカナダでは独自のプロリーグが存在し、そこでのルールは連盟の定めるものとは異なる場合が多い。

歴史的背景

IIHFは1908年に設立された。フランスのジャーナリスト、ルイ・マニュスの呼びかけで、当時のヨーロッパのアイスホッケー競技団体の代表がフランス、ベルギー、スイス、イギリスに集まり、新たな連盟が誕生した。設立当初から加盟国は増え続け、2012年時点で72か国以上が参加している。

主な国際大会

ヨーロッパ選手権

1910年、初のアイスホッケー・ヨーロッパ選手権大会が開催された。この大会にはイギリス、ドイツ、ベルギー、スイスが参加し、非公式にオックスフォード大学のチームも加わった。大会は何度か中断されることがあったが、1932年まで続けられた。その後も、世界選手権を通じて欧州チャンピオンが選出される形に変わっていった。

オリンピック

アイスホッケーは1920年のアントワープオリンピックで初めてオリンピック競技に採用された。このとき、カナダとアメリカの選手たちが出場し、後にIIHFが設立されるきっかけとなった。1924年のシャモニーオリンピックからは冬季スポーツとして扱われ、1998年の長野オリンピックからは女子アイスホッケーも競技種目に含まれるようになった。

世界選手権大会

1930年には、オリンピックとは別に独立した世界選手権大会が初めて開催された。この大会には日本も参加し、アジア初の加盟国となった。その後、毎年開催される原則が定められたが、第二次世界大戦や特定の年には開催中止になることもあった。また、1990年からは女子の世界選手権大会も始まっている。

ユース大会

1977年からは世界U20選手権、1999年からは世界U18選手権がスタートし、次世代の選手育成にも力を入れている。

クリーンスタジアム政策

IIHFは、世界選手権期間中のスタジアム内広告を公式パートナー・サプライヤー限定に制限し、他の企業は広告を掲示できなくなる。このような清浄な環境が代表される「クリーンスタジアム」と呼ばれる政策は、スタジアム名やロゴにも適用される。このルールは冬季オリンピックにも影響し、スポンサーの広告は一切表示できない。

まとめ

国際アイスホッケー連盟は、アイスホッケーの国際的な権威として、競技の発展と普及を推進する重要なキーパーソンであり、多くのスポーツイベントに深く関与している。各国のリーグが存在する中で、どのように競技が進展していくのか注目されている。

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