国際ペットワールド専門学校

国際ペットワールド専門学校（WaN）

新潟県新潟市中央区に位置する国際ペットワールド専門学校は、学校法人国際総合学園（NSGグループ）によって運営されています。WaN（ワン）の略称で親しまれています。本校は2000年4月、新潟県で初めて動物と水生生物の分野を専門的に学べる総合専門学校として開校しました。

教育プログラムと外部評価

本校では、動物および水生生物関連分野の専門家を目指すための多様な教育プログラムを提供しており、現在（2022年1月時点の情報）は10学科15コースを有しています。文部科学省からは、実践的な職業教育を行う専門学校として「職業実践専門課程」の認定を受けています。教育の質は外部機関からも高く評価されており、日本愛玩動物協会からは愛玩動物飼養管理士養成指定校として、日本小動物獣医師会からは動物看護師認定校として認定されています。

学生のキャリア選択肢を広げるため、産業能率大学や自由が丘産能短期大学との教育連携による大学・短期大学併修制度が希望者向けに用意されています。この制度により、動物分野の専門知識に加え、心理学や経営学といった大学レベルの教養も同時に学ぶことが可能です。併修修了者には専門士に加え、学士や短期大学士の学位が授与され、4年制学科卒業者は高度専門士の学位も取得できます。

施設と学びの環境

本校は、8階建て校舎2棟と5階建て新校舎1棟からなる計3棟を有し、バリアフリー設備としてエレベーターが完備されています。

校舎内には、専門分野を深く学ぶための実践的な実習施設が豊富です。動物関連施設として、動物夜間急患センターを兼ねる動物病院実習室、グルーミング実習室、トレーニング実習室、飼育管理実習室などがあります。水生生物分野に特化した施設としては、マリン実習室やネイチャーアクアリウム実習室などが設けられ、生体・水槽管理技術などを専門的に学べます。

歴史

国際ペットワールド専門学校は、2000年1月に設置認可、同年4月に開校しました。2001年4月には(株)アクアデザインアマノと教育提携。2002年12月には日本愛玩動物協会、2003年2月には日本小動物獣医師会よりそれぞれ指定・認定を受けました。2004年4月にはドルフィンパシフィックとの教育連携契約を締結。施設の面では、2004年4月に第二校舎、2021年4月に第三校舎が増設されました。2018年9月には、地域への貢献として学内に動物夜間急患センターが開設されました。

本校の特色

将来の進路として、動物看護師、トリマー、動物飼育員、ドッグトレーナー、ペットショップスタッフといった動物関連職種に加え、アクアリウムクリエーター、水族館スタッフ、ドルフィントレーナーなど、水生生物関連の幅広い専門職を目指せます。

本校は動物愛護福祉を重視しており、学校で飼育される動物の多くは動物愛護センターなどから保護された個体です。学生は日々の世話を通して命の大切さを学び、学内での譲渡活動にも関わります。

また、ネイチャーアクアリウムの分野で世界的に名高い(株)アクアデザインアマノとは、世界で唯一の教育連携を結んでいます。これにより、学生は最先端の知識・技術を学ぶ機会を得ており、多くの卒業生が同社で活躍しています。

地域と連携した実践プログラム

本校では、地域社会との連携や学生の実践力向上に繋がる様々なプログラムを実施しています。

動物夜間急患センター新潟: 2018年9月、新潟市初となる動物夜間急患センターが学内に併設されました。これは新潟県獣医師会の有志と本校の連携によるもので、昼間は学生の実習施設、夜間は県内動物病院の協力のもと緊急診療を行う救急病院として機能しています。

ClubWaN: 授業の一環で行われる学内ペットサロンです。地域住民の愛犬をモデル犬として学生がトリミングサービスを提供。事前登録・予約制で、平日の授業時間帯に実施され、実践スキルとコミュニケーション能力を養います。

犬のしつけ方教室: 地域住民の愛犬とその飼い主を対象としたドッグトレーニング教室。授業の一環として、プロのトレーナーと学生がサポート。約半年間のプログラムで、事前登録・予約制。

アニマルセラピー: 実践授業として、学生が学校動物と共に介護福祉施設などを訪問。アニマルセラピーのボランティア活動も兼ね、年間約30施設を訪れ、社会貢献と命のふれあいを学びます。

国際ペットワールド専門学校（WaN）は、充実した実践環境と特色ある教育、そして地域連携を通じて、動物・水生生物分野の専門家育成に取り組んでいます。

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