地域精神保健福祉機構

認定特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構について

認定特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構（通称：コンボ）は、2007年に設立された日本の精神医療サービス利用者の団体です。この団体は、精神的な健康問題に苦しむ人々の権利を擁護し、政策形成に影響を与えることを目指しています。

海外では、オーストラリア、イタリア、オランダ、イギリスなどにおいて、精神医療サービスの利用者団体が設立されており、彼らは国家のメンタルヘルス政策において重要な役割を果たしています。これに対する日本の現状は、利用者団体が不足しているという問題があります。経済協力開発機構（OECD）では、日本は精神医療サービスを利用する人々の立場を擁護すべきであると指摘しており、厚生労働省には彼らを政策決定の過程に組み込むべきとの提言がなされています。

コンボの国際的な協業

OECDの報告書には、コンボがイタリアの利用者団体と提携し、国際的な協力を進める途上であることが記されています。このような国際的な連携は、精神的健康の問題に取り組む上で非常に重要であり、各国の経験や知見を共有することが、政策改善につながると期待されています。

事業内容

コンボの活動の中心は、さまざまな事業を通じて精神保健福祉の向上を図ることです。具体的には、以下のような事業を展開しています：

• - 情報提供：出版物やウェブサイトを通じて、最新の情報を利用者や関心を持つ人々に提供しています。
• - ACTに関する調査・研修：ACT（アクセプタンス＆コミットメント・セラピー）は、精神的な健康を促進するための効果的なアプローチであり、これに関連する調査や研修を行っています。
• - スクールメンタルヘルスの調査・研修：学校におけるメンタルヘルスの重要性を認識し、その向上を目指した調査や研修を実施しています。
• - 書籍の出版：メンタルヘルスに関心を持つ人々のために、専門的な書籍や資料を発表しています。特に、メンタルヘルスマガジン『こころの元気+』や、共監修した書籍『マンガでわかる！うつの人が見ている世界』は、広く読まれています。この書籍は、2023年に文響社から出版され、ISBNは9784866516295です。

コンボは、精神的健康問題への理解を深めるため、また利用者の権利を守るために、様々な活動に取り組んでいる重要な組織です。その活動は、私たちがより良い社会を築くための手助けとなっています。

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