坂本光士郎

坂本光士郎選手のプロ野球人生

坂本光士郎（さかもとこうしろう）は、1994年9月9日に広島県三次市で生まれたプロ野球選手です。左投左打の投手として、千葉ロッテマリーンズに所属しています。彼の野球キャリアは小学校時代から始まり、順調に成長を遂げながら多くの経験を積んできました。

経歴

プロ入り前

坂本は小学1年生の時に野球を始め、三次市立十日市中学校の軟式野球部でプレー。さらに如水館高校では2年生の夏に甲子園に出場。彼は背番号11を背負い、控え投手として登板しました。その後の高校生活では、新チームにおいても3番手投手としての地位を築き、高校時代の最速は135km/hでした。

大学は日本文理大学へ進学し、ここで一層の成長を遂げます。遠投に力を入れた結果、最速145km/hまで到達。新たにカットボールとツーシームを習得し、4年生の春にはチームのエースとして活躍することになります。特に、リーグ戦で2季連続MVPを獲得したことは彼の実力を証明しました。

大学卒業後は、新日鐵住金広畑に入団。1年目からチームの主力として登板し、特に都市対抗や日本選手権での経験は貴重なものとなりました。社会人時代の彼は最速148km/hを記録します。

ヤクルト時代

2018年のドラフトで東京ヤクルトスワローズから5位指名を受け、プロ入りを果たしました。契約金は推定3500万円、年俸は推定900万円で仮契約を結び、背番号は26。2019年シーズンは、二軍スタートからプロ初登板を果たすものの、頻繁な登録抹消を経験します。シーズン結果は19試合登板で無勝利、要所ではホールドを記録しましたが、防御率は5.82と苦しむ成績でした。

2020年は新型コロナウイルスの影響を受け短縮シーズンとなり、自身の成績も伸び悩みました。翌2021年には念願のプロ初勝利を収め、チームのリーグ優勝にも貢献しましたが、課題も残しました。

ロッテ時代

2022年、坂本は山本大貴とのトレードにより千葉ロッテマリーンズに移籍。新たな環境で迎えた1年目も多くの試練がありましたが、特にピッチングスタイルが求められ続けました。2023年には移籍後初勝利を挙げ、シーズンを通じて左打者に強いピッチャーとして活躍。最終的には51試合の登板で1勝0敗16ホールド、防御率3.21を記録し、充実したシーズンを過ごしました。

選手としての特徴

坂本選手は、左のスリークウォーター投法から153km/hのストレートを投げ込み、さらにスライダーやカットボール、ツーシームといった多彩な球種を駆使します。コントロールには改善の余地があるものの、そのポテンシャルはチームにとって非常に価値がある存在です。また、彼はプロ入り以来、登場曲に浜田省吾の楽曲を使用し、ファンからも高い支持を得ています。

今後の坂本選手がどのように成長していくのか、期待が高まります。

もう一度検索