埼玉県農業大学校

埼玉県農業大学校

埼玉県農業大学校（さいたまけんのうぎょうだいがっこう）は、埼玉県熊谷市にある県立の農業大学校です。略称は埼農大（さいのうだい）として親しまれています。

沿革

その歴史は、1945年（昭和20年）に埼玉県立農民道場として鶴ヶ島村（現在：鶴ヶ島市）に発足したことに始まります。その後、時代の変遷とともに名称や組織形態を変え、以下のような歩みを経て現在に至ります。

1945年（昭和20年）：埼玉県立農民道場として発足
1947年（昭和22年）：埼玉県立修練農場に改称
1949年（昭和24年）：埼玉県立農業経営伝習場に改組
1969年（昭和44年）：埼玉県農業研修センターと統合し、埼玉県農業経営研修所となる
1973年（昭和48年）：埼玉県農業経営大学校に改組
1985年（昭和60年）：埼玉県農業大学校として新たに発足
2004年（平成16年）：専修学校として認定。2年課程卒業生に専門士の称号を付与。1年課程を新設
2015年（平成27年）：鶴ヶ島市から熊谷市へ移転

所在地・アクセス

現在の所在地は、埼玉県熊谷市樋春2010です。周辺には、埼玉県農業技術研究センターや埼玉県立総合教育センター江南支所、立正大学熊谷キャンパスなどが隣接しています。

アクセス

バス: 国際十王バス
熊谷駅発着の各路線（県立循環器・呼吸器病センター、小川町駅、大沼公園行きなど）で「畜産試験場前」下車、徒歩5分
JR熊谷駅南口-立正大学、東武東上線森林公園駅北口-立正大学 各線「立正大学」下車 徒歩15分
鉄道:
JR高崎線・秩父鉄道秩父本線 熊谷駅より約15分
東武東上線 小川町駅より約24分または32分（循環器・呼吸器病センター経由）

立正大学熊谷キャンパスには、本校学生向けの駐輪場が提供されています。

教育課程

本校の定員は145名です。学科は以下の通りで、短期農業学科は1年課程、それ以外の学科は2年課程です。

野菜学科（定員30名）：施設栽培専攻、露地栽培専攻
水田複合学科（定員5名）：水田複合専攻
花植木学科（定員15名）：花き専攻、植木造園専攻
酪農学科（定員5名）：酪農専攻
短期農業学科（定員35名）：短期野菜専攻、有機農業専攻

2年課程の専攻は専修学校専門課程として認定されており、卒業することで専門士の称号が授与されます。また、公務員採用時には、人事院規則により短期大学卒業と同等の扱いとなります。

鶴ヶ島から熊谷への移転

移転前、本校周辺はのどかな農村地帯でしたが、1996年の圏央道圏央鶴ヶ島ICの開通を機に開発が進みました。2008年7月には、鶴ヶ島市長から埼玉県知事に対し、本校を含むインターチェンジ周辺地域の整備に関する要望が提出されました。これを受け、埼玉県が検討を重ねた結果、埼玉県農業大学校を熊谷市に移転することが決定し、準備が進められました。2015年3月23日に移転開校式典が開催され、4月に開校しました。

熊谷市には、埼玉県農林総合研究センターをはじめとする農業教育研究関連施設が集積しており、本校との連携が期待されています。また、隣接する立正大学熊谷キャンパスとは連携協定を締結し、教育・研究活動での協力体制を築いています。鶴ヶ島市の跡地には、IHIが研究拠点を設ける意向を示しています。

関連項目

大[[学校一覧]]

脚注

公式サイト

* 埼玉県農業大学校

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