堂上直倫

堂上 直倫（どのうえ なおみち）

堂上直倫は1988年9月23日生まれで、愛知県春日井市にルーツを持つ元プロ野球選手です。内野手として中日ドラゴンズに所属し、後にコーチとしてチームに貢献しています。彼は右投げ、右打ちで、高校時代には「尾張のプリンス」と称されていました。また、野球選手の家系に育ち、父は中日で投手としてプレーし、兄の剛裕も同じくプロ野球選手として活躍しました。

幼少期から高校時代

堂上は幼少期から才能を発揮していました。名古屋北リトルで硬式野球を始め、小学校ではサッカーや水泳にも取り組みました。その後、春日井市立山王小学校を経て、春日井市立知多中学校に進学しました。中学時代には名古屋北シニアに所属し、遊撃手および投手として活躍。特に中学3年時には全日本選手権で特大本塁打を打ったことで注目を浴びました。

高校は愛工大名電高等学校に進学し、1年生からレギュラーとしてプレー。特に春の甲子園では4番打者として活躍し、優勝に貢献しました。また、同年の秋には全日本高校選抜として韓国の大会に参加し、最多本塁打のタイトルを獲得しました。高校時代には通算55本塁打を記録し、超高校級スラッガーとしての名声を確立しました。

プロ野球キャリア

2006年のドラフトでは中日、阪神、巨人の3球団から1位指名を受け、中日が抽選で交渉権を獲得しました。堂上は家族全員が同じチームに所属する初のケースとなり、プロ入り以来背番号は24でしたが、福留孝介が移籍したためその後は1番に変更されます。

初めて一軍昇格したのは2008年8月で、その後2009年に兄とのアベック本塁打を記録しました。しかし、長い間一軍定着は果たせず、2010年に再昇格し、信頼を得られる選手として活躍しました。特に461打席での出場、自己最多の116試合に出るなど、次第に存在感を示すようになりました。

堂上は直近のシーズンでも数多くの試合に出場し、特に2019年には初めてのシーズン2桁本塁打を記録しましたが、2022年には出場試合数が減少しました。

引退後の活動

2023年、堂上は引退を発表し、同時に2024年から中日ドラゴンズの内野守備走塁コーチに就任することが発表されました。これにより、彼は選手時代に培った経験を活かし、次世代の選手たちを指導する役割に臨むこととなります。プロ野球選手としての道を歩みながらも、指導者として新たなステージに挑む姿は、ファンからの期待が寄せられています。

特徴と人柄

堂上直倫は内野ならどこでも守れるユーティリティープレイヤーとして高く評価されています。特に遊撃手としては守備の安定性が評判で、チームにおける貴重な存在でした。打撃面では長打力を持つものの、安定性の向上が求められていました。彼自身はプロ17年で34本塁打という数字に物足りなさを感じており、期待されていた結果を出せなかったことに遺憾を表明しています。

また、堂上は人望が厚く、後輩に対する助言やサポートを惜しまない姿勢でも知られています。特に春季キャンプでは若手選手に積極的にアドバイスをしており、チームを支える頼れる先輩としての側面も持ち合わせています。

彼のこれからの活動にも注目が集まっています。

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