塩崎剛三

塩崎剛三について

塩崎剛三（しおざき ごうぞう、1957年9月13日生まれ）は、日本の著名な雑誌編集者であり、ペンネームとして「東府屋ファミ坊」としても知られています。この名前の由来は、彼が関わっていた「ビデオゲーム通信」の主幹である雷門ビデ坊（野々村文宏）に由来しており、彼は「日本一のC調編集者」としても評価されています。

経歴

塩崎は1983年に早稲田大学を卒業後、アスキーに入社し、ログイン編集部に配属されました。入社前からアルバイトをしていた経験を活かし、雑誌づくりやゲームソフトの開発においてもその能力を発揮しました。特に「ビデオゲーム通信」などでの編集業務が注目され、1986年には「ファミコン通信」の独立に加わり、創刊に貢献しました。

1989年には『ファミ通』の二代目編集長として就任し、実際にはその就任以前から編集部を牽引する存在でした。編集長在任中の1991年には、ファミ通の週刊化に際し「ゲーム誌はファミコン通信でウッドボール」と名キャッチコピーを考案しました。この頃からは彼の名前がファミ通誌面で「ウッド尊師」としても広まるようになりました。

ゲーム開発への関わり

編集業務に加え、塩崎はゲーム開発にも積極的に関与しました。彼は1983年にログインの特集記事「スターゲームデザイナー登場」で堀井雄二との出会いを果たし、そこで北海道を舞台にしたアドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』の開発を開始しました。さらに、堀井とのコラボレーションはその後の「いただきストリート」シリーズへと続きます。

また、ボードゲームの開発にも積極的で、「メタルマックス」のデザイナーと共同で複数のタイトルを手がけました。さらに、自らが関与したゲームの攻略本制作にも力を入れ、特に1985年に発表された「ドルアーガの塔のすべてがわかる本」は攻略本ブームの先駆けとされています。

競馬への情熱と店舗経営

塩崎は食に対する造詣も深く、『ファミ通』のクロスレビューコーナーでは、食べ物に関するコメントが常に掲載されていました。また、競馬にも情熱を注いでおり、1995年には競馬雑誌『サラブレ』の創刊にも携わりました。アスキーではゲーム雑誌担当の取締役に就任していましたが、社内事情を受けて1996年には退任し、その後はアクセラという会社で副社長を務めました。

現在

現在、塩崎は株式会社アイスコメットの代表を務めており、これまでの経験を活かして編集やゲーム制作など多岐にわたる活動を続けています。2024年には『198Xのファミコン狂騒曲』という著書も出版予定で、彼の豊富な経験や洞察が生かされた内容が期待されています。彼の経歴や業績は、日本のゲーム文化の発展に多大な影響を与え続けています。

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