増田達至

増田達至

増田達至（ますだ たつし）は、1988年4月23日生まれで、兵庫県洲本市出身のプロ野球選手です。ポジションは投手で、埼玉西武ライオンズに所属しています。右投右打の投手として、彼は日本のプロ野球界で確固たる地位を築いてきました。

経歴

プロ入り前

増田選手は由良小学校4年生から野球を始め、当初は捕手や遊撃手を務めていました。由良中学校では軟式野球部に入り、3年生時には投手としてプレーすることになります。柳学園高校では、1年生の夏にベンチ入りし、秋にはエースとしてチームを引っ張りましたが、甲子園出場は果たせませんでした。その後、福井工業大学に進学し、硬式野球部でも活躍。大学通算では171回1/3を投げ、防御率1.42の成績を残しました。

卒業後はNTT西日本に入社し、社会人野球では公式戦に登板するなどして力をつけていきました。2012年のプロ野球ドラフトでは埼玉西武ライオンズから指名を受け、契約金1億円でプロ入りを果たします。

西武時代

プロ初年度の2013年は、春季キャンプではB班でのスタートとなり、実戦復帰後に一軍昇格を果たしました。初登板は中日ドラゴンズ戦で、バッターに無安打ながらも適時送球ミスにより敗戦投手となります。しかし、その後は徐々に調子を上げ、プロ初勝利を挙げるなどし、ルーキーイヤーで42試合、5勝を記録しました。

2014年以降は肩の故障から苦しむ時期もありましたが、セットアッパーとして多くの試合に登板。2015年にはリーグ最多登板の72試合に出場し、2勝4敗、40ホールド、3セーブ、さらに最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得しました。

2016年、再びクローザーとして活躍し、28セーブを挙げるとともに、リーグ最高防御率1.66を達成しました。2017年もクローザーを務め、28セーブを記録しますが、本塁打を許す場面が増えました。

成績の浮き沈みと再生

2018年は契約更新がありながらも思うようなパフォーマンスが続かず、シーズンが終了しましたが、翌2019年には復活。通算100セーブを達成し、リーグの2年連続優勝を支えました。2020年には最多セーブのタイトルを獲得し、さらに2022年には500試合登板を達成。

2023年は様々なコンディション不良が影響し、成績には波があったものの、球団記録となる106ホールドを挙げました。

選手としての特徴

増田選手の特徴は、最速156km/hに達するストレートと、縦のスライダー、カーブ、そしてフォーク球を使い分ける点です。特にフォークは2019年から積極的に使用され、成績向上につながっています。彼は自身の投球術に対する恐れを乗り越え、ピッチングの幅を広げることに成功しました。

詳細情報

増田選手はオールスターゲームにも出場歴があり、選手会長を務めるなど、チーム内でのリーダーシップを発揮しています。これまでの数々の素晴らしい記録とキャリアは、彼の技術や努力の証と言えるでしょう。彼の今後の活躍にも期待がかかります。

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