多賀城市立図書館

多賀城市立図書館：歴史とサービス

多賀城市立図書館は、宮城県多賀城市に位置する公共[[図書館]]です。本館の他に、山王分室、大代分室、そして移動図書館車「さざんか号」を擁し、地域住民に幅広い図書館サービスを提供しています。

歴史：戦前から現代へ

多賀城市立図書館の歴史は古く、1938年（昭和13年）まで遡ります。当時、多賀城村には多賀城小学校と山王小学校に村立図書館が設置されました。これらが、現在の図書館へと繋がる重要な前身と言えます。その後、1978年（昭和53年）に現在の本館が正式に開館し、移動図書館車「さざんか号」による巡回サービスも開始されました。1979年と1980年には山王分室と大代分室が開設され、図書館ネットワークはさらに拡充されました。

2011年（平成23年）の東日本大震災では、図書館全体が被災し、大代分室は津波の被害を受けました。しかし、震災後、迅速な対応により、本館前で移動図書館による臨時開館を実施。その後、段階的に各施設の通常業務を再開させました。2015年度からは、CCC（カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社）に奉仕業務を委託、2016年には指定管理者制度に移行し、本館は移転しました。

近年では、2019年（令和元年）の台風19号による浸水被害により、本館の一部が被災するなど、幾多の困難を乗り越えてきました。しかし、図書館はこれらの経験を経て、地域住民にとって不可欠な存在として、活動を継続しています。2020年には新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一時的に休館となりましたが、その後、感染症対策を講じながら通常通りのサービスを再開しています。

サービス：多様なニーズに対応

多賀城市立図書館では、多様なサービスが提供されています。誰でも自由に館内を利用できますが、図書の貸出には多賀城市在住・在勤・在学者としての利用者登録が必要です。ただし、仙台都市圏公立図書館等との相互利用協定により、協定地域の住民も利用者登録によって図書の貸出を受けることができます。

館外貸出

図書・雑誌資料：10冊まで15日間
視聴覚資料：2点まで15日間（図書と合計して12点まで）

多賀城市立図書館本館

多賀城市立図書館本館は、多賀城市中央2丁目4-3の多賀城駅北ビルA棟内にあります。鉄骨造の地上3階建てビルで、南側が図書館、北側が物販部となっています。吹き抜け構造を採用しており、開放的な空間を演出しています。1階にはキッズライブラリー、2階には新聞コーナー、3階には学習スペース、ギャラリー、市民展示スペースなどを備えています。

サービス

開館時間：9時00分～21時30分
休館日：年中無休
* アクセス：JR東日本仙石線多賀城駅北口駅前広場西側に隣接

山王分室と大代分室

山王分室と大代分室は、それぞれ多賀城市山王地区公民館と多賀城市大代地区公民館内にあります。本館に比べて規模は小さいですが、地域住民にとって身近な存在として、地域に密着したサービスを提供しています。

開館時間：11時00分～17時00分

休館日：毎週月曜日（祝日を除く）、休日の翌日（土日を除く）、年末年始、公民館の休館日、特別整理期間

移動図書館車「さざんか号」

4トン積トラックを改装した移動図書館車「さざんか号」は、小学校6校を含む17か所のステーションを巡回しています。約3000冊の蔵書を積載し、地域住民に図書館サービスを提供しています。

多賀城市立図書館は、これからも地域住民の学習と文化活動の拠点として、その役割を担い続けるでしょう。

もう一度検索