大和屋暁

大和屋暁：多彩な才能を持つ脚本家、作詞家、馬主

大和屋暁（やまとや あかつき、1972年7月27日 - ）は、アニメを中心に幅広いジャンルで活躍する脚本家、作詞家であり、競馬を愛する馬主という顔も持っています。活動時には「やまとや ぎょう」と読むこともあります。

経歴と作風

脚本家であり映画監督であった父・大和屋竺の影響を受け、父の門下生であった浦沢義雄に師事し、脚本家としてのキャリアをスタートさせました。

アニメ脚本を中心に活動し、『金色のガッシュベル!!』や『武装錬金』といった正統派バトルアニメから、『人造昆虫カブトボーグ V×V』や『銀魂』のようなハイテンションなコメディまで、多様な作風を誇ります。
『デジモン』シリーズでは、旧4作品全てと『デジモンセイバーズ』の両方に参加している唯一の脚本家でもあります。

作詞家としては、『おジャ魔女どれみ』シリーズの「世界はラブアンドピース」や『金色のガッシュベル!!』の「チチをもげ!」など、一度聴いたら忘れられない電波ソングと呼ばれる楽曲を数多く手掛けています。
特に『銀魂』の寺門通の楽曲は、過激な内容からCD発売が見送られるほどの状況でしたが、テレビシリーズ終了後にアルバムが発売され、話題となりました。

2015年のインタビューでは、自主規制や商業的な制約、原作至上主義といった放送業界の現状に危機感を抱いていることを語っています。

エピソード

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』では、特に大和屋氏が脚本を担当した回はギャグ回として高く評価されており、渡辺勝也監督からは「大和屋の真骨頂」と評されています。当初は荒川稔久の降板に伴う参加でしたが、東映プロデューサーの宇都宮孝明は、大和屋氏の得意とする「ぶっ飛んだ話」を期待して起用したと語っています。

名前の読み方にもエピソードがあります。父は出生時、「堯」（ぎょう）と名付けたかったものの、当時は人名として使用できない漢字であったため、「暁」（あかつき）として届け出ました。しかし、その後も息子を「ぎょう」と呼び続け、大和屋氏自身も活動時に「ぎょう」を使用することが多くなっています。

また、参加作品では、登場人物の名前やプロフィールに大和屋氏自身が元ネタとして使用されることもあります。

競馬への情熱

大の競馬ファンとしても知られており、『焼きたて!!ジャぱん』や『おジャ魔女どれみ』シリーズでは、その趣味が反映されたネタやエピソードが盛り込まれています。

個人馬主としても成功を収めており、ジャスタウェイなどの名馬を所有しています。
『烈車戦隊トッキュウジャー』では、自身が脚本を担当した回で、所有馬の名前が怪人の武器に使用されるというユニークな出来事もありました。

勝負服の柄は緑、黒うろこ、袖黒縦縞を使用しています。

主な参加作品

数多くの作品でシリーズ構成・脚本を担当しています。

テレビアニメ
金色のガッシュベル!!（シリーズ構成）
銀魂（シリーズ構成）
デジモンシリーズ（脚本）
おジャ魔女どれみシリーズ（脚本）
名探偵コナン（脚本）
劇場アニメ
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆
特撮
魔法戦隊マジレンジャー
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

著書

脚本以外にも、小説や競馬に関する著書を執筆しています。

大和屋暁は、アニメ界にとどまらず、多方面でその才能を発揮し続けているクリエイターです。

もう一度検索