大門五郎

大門 五郎 - ザ・キング・オブ・ファイターズ

概要

大門五郎は、SNKの対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(KOF)シリーズにおける主要キャラクターの一人です。元オリンピック金メダリストの柔道家であり、その経験を活かした独特の格闘スタイルで知られています。ゲーム内では、主に「大門」という表記で登場し、名前の「五郎」はあまり使われません。

キャラクター設定

柔道における限界を感じ、山籠もりをして独自に開発した格闘術を習得。その中には、地面を揺らす強力な技「地雷震」も含まれています。全日本異種格闘技戦で3位に入賞した実績を持ち、決勝で優勝した草薙京と準優勝の二階堂紅丸と共にKOFチームを結成しました。

KOF'97では恩師の要請により一度はKOFから引退し柔道界に戻りましたが、KOF2001で京と紅丸からの誘いを受け、再びKOFの舞台に帰還。KOF XIでは欠場しましたが、KOF XII以降は再び参戦し、KOFシリーズに欠かせない存在となっています。

人物像

8人兄弟の五男である大門は、当初は独身でしたが、KOF2001以降は結婚して子供もいることが明かされています。幼い息子、虎五郎を連れてKOFに出場する姿も見られます。

京や紅丸のような特殊能力を持たない常人であることをコンプレックスに感じている一面も。寡黙で口数が少ない一方、仲間を思いやる温かい心と、努力家な性格も持ち合わせています。チョコレートサンデーを好んで食べるなど、意外な一面も垣間見えます。

KOF京では、大学の助教授に一目惚れするエピソードも描かれています。その助教授の研究内容がオロチ八傑集に利用されそうになった際には、京と共に彼女を守り、その後にKOFへの参加を決めました。

京や紅丸からは「ゴローちゃん」と呼ばれており、師範であるタクマ・サカザキを深く尊敬しています。KOF XIIIではリョウ・サカザキとの対戦前デモで、山籠りを共に過ごしたいと誘われ、好意的に受け止めている様子が描かれています。

ゲーム上の特徴

大門は「投げキャラ」に分類され、コマンド投げを駆使した強力な連続技を得意とします。リーチの長い通常技や高い攻撃力も持ち合わせており、投げと打撃の両方を効果的に使う戦術が可能です。「天地返し」は、どの作品でも高い性能を誇る代表的な投げ技です。一方、相手の体力を直接削る技を持たないという特徴もあります。

初期の作品では動きが重かったものの、KOF'95以降は空中戦への対応能力も向上。「雲つかみ投げ」や「切り株返し」といった新たな投げ技を習得し、戦術の幅を広げています。KOF'98やKOF2003では、ゲームバランスを大きく左右するほどの強さを誇った時期もありました。

技の解説

大門の技は、柔道の技術をベースにした投げ技が中心です。代表的な技として、「地雷震」「天地返し」「超受け身」「地獄極楽落とし」などがあります。「地雷震」は地面を揺らす広範囲攻撃ですが、ジャンプで回避可能。「天地返し」は強力な背負い投げ。「超受け身」は無敵時間を利用した接近手段です。「地獄極楽落とし」は連続背負い投げからなる大ダメージ技です。

他にも、多くの投げ技や、状況に応じて使い分ける様々な必殺技・超必殺技を駆使し、対戦相手を圧倒します。

その他

大門は対戦時に上半身裸の姿で登場することが多く、その影響で、同じく上半身裸だったタクマ・サカザキはKOF登場時に胴着を着用するようになりました。

様々な作品にゲスト出演しており、カプコンとのクロスオーバー作品にも登場しています。

登場作品

KOFシリーズの他、様々な作品にゲストキャラクターとして登場しています。

声優

多くの声優が、様々な作品で彼を演じてきました。

関連人物

草薙京、二階堂紅丸、矢吹真吾など、多くのキャラクターと深い関わりを持っています。

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