大阪梅田ツインタワーズ・サウス

大阪梅田ツインタワーズ・サウス

大阪梅田ツインタワーズ・サウスは、大阪市北区梅田に立つ超高層ビルで、地域のランドマークの一つとされています。このビルは、地下で阪神梅田駅と接続し、阪神百貨店梅田本店が低層階に、そして高層階にはオフィスフロアがあるという構成を持つ複合商業ビルです。元々の名称は「梅田1丁目1番地計画」でしたが、2018年に現在の名称に変更されました。

概要

このプロジェクトは、大阪神ビルディング（1963年竣工）と新阪急ビル（1962年竣工）の再開発により実現しました。特定都市再生緊急整備地域における道路上空建築の規制緩和が初めて適用された事例としても注目されています。再開発工事は2期に渡って進められました。

• - I期工事: 2014年10月に新阪急ビルの解体が開始され、その後大阪神ビルディング東側の解体が進行しました。2015年7月には新築工事に着手し、2018年4月に完成。その後、同年6月から阪神百貨店の一部が開業しました。
• - II期工事: 2018年6月に大阪神ビルディング西側の解体が始まり、2019年6月に新築工事が進められました。最終的には2022年にオフィスを含めた全体が完成し、百貨店も全面開業しました。

2022年4月1日には、隣接する梅田阪急ビルも「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」と改名され、近接する両ビルは「大阪梅田ツインタワーズ」と呼ばれるようになりました。これは、阪急阪神ホールディングスにとっての重要なシンボルとなっています。

投資と認証

このビルの開発には阪急電鉄と阪神電気鉄道が関与し、両社は合計約897億47百万円を投資する予定です。また、百貨店の親会社であるエイチ・ツー・オー リテイリングは約450億円を投資しています。このプロジェクトは2015年度のサステナブル建築物等先導事業に採択され、さまざまな環境認証を取得しました。CASBEEではSランク、DBJ Green Building認証では最高評価の5つ星を取得しています。

2021年12月には、阪急阪神ホールディングスが同ビルを資金使途として初のサステナビリティボンドを発行しました。これは近年の環境配慮の流れを受けた取り組みの一環と言えます。

施設概要

ビル内の主なフロア構成は以下の通りです：

• - 13-38階: オフィスエリア、基準階の貸室面積は約3,500㎡。
• - 12階: 屋上広場と共用スペース「WELLCO」，カフェやラウンジ、フィットネス、リラックスルームなどが設置されています。
• - 11階: オフィスロビー、梅田サウスホール、カンファレンスルームが整備されています。
• - 地下: 2階から9階のフロアには阪神百貨店が入居し、地下1階にはオフィスエントランスがあります。
• - 地下3階: 駐車場が設けられています。

このビルには多くの企業が入居しており、阪神百貨店をはじめ、東洋紡やダイキン工業などがオフィスを構えています。

まとめ

大阪梅田ツインタワーズ・サウスは、大阪梅田のシンボルでありながら地域経済や環境への配慮を重視するビルとして、多くの注目が集まっています。現在も成長を続けるこのビルは、今後の都市の発展に対する重要な役割を果たすでしょう。

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