大館樹海ドーム

大館樹海ドームについて

大館樹海ドームは、秋田県大館市にあるドーム型のスポーツ施設で、正式には「ニプロハチ公ドーム」として知られています。この施設は、秋田県と大館市の共同所有で、一般財団法人大館市文教振興事業団によって運営されています。ドーム名が改称されたのは2017年のことで、地元の医療機器メーカー「ニプロ」との命名権契約に基づいて名付けられました。

建設の背景と歴史

大館樹海ドームの建設は、1997年に秋田県の総合プロジェクトの一環として始まりました。工事は1995年から始まり、設計は著名な建築家である伊東豊雄が担当しました。このドームは、長径が178メートルと世界最長であり、その高さや面積は日本の伝統的な建築物にも匹敵します。使用されている秋田杉は、60年以上の樹齢のものが約25,000本も含まれています。

施設は、硬式野球やソフトボール、サッカー、テニスなど多岐に渡るスポーツに対応しており、大小さまざまなイベントが開催可能です。これまでに大学野球選手権やコンサートも行われ、B'zやSMAPなどの有名アーティストがパフォーマンスしたこともあります。また、サッカーチームブラウブリッツ秋田の冬季キャンプにも利用されていました。

性能と規模

ドームの設計自体も注目されており、下部に鉄筋コンクリートを用い、構造的に安定した施設となっています。アリーナ部分の広さは12,915.36平方メートルあり、最大収容人数は15,000人です。外形寸法は卵型で、178メートルの長さを誇ります。また、駐車場は1,060台分を備え、アクセスも良好です。

ネーミングライツとその影響

2017年より、ニプロとの契約によって「ニプロハチ公ドーム」という名称が付けられています。この命名には地元の名犬ハチ公の名が付けられており、地域文化とも深く結びついています。当初の契約は2020年に終了する予定でしたが、好評を受けて2026年まで延長が決定されました。

受賞歴

大館樹海ドームはその独自のデザインや建築技術から多くの賞も受賞しており、1998年には優秀作品賞が、1999年には日本芸術院賞が授与されました。これにより、施設の価値がさらに増しています。近年では、コロナワクチン接種の大規模会場としても利用され、地域にとって重要な役割を果たす施設となっています。

アクセス

交通手段としては、JR大館駅からバスやタクシーでのアクセスが便利です。若干の距離はありますが、気軽に訪れることができます。このように、大館樹海ドームは地域社会と深く関わりながら、その存在価値を高めてきています。

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