天神怪戦

天神怪戦

『天神怪戦』（てんじんかいせん）は、メルダックが手掛けたゲームボーイ用のシューティングゲームで、日本国外では『Mercenary Force』というタイトルで展開されています。本作は江戸時代を背景にした横スクロールシューティングゲームで、全6ステージから構成されています。続編には、カードバトルゲームとして展開される『読本 夢五誉身 -天神怪戦2-』も存在します。

ゲームの基本内容

『天神怪戦』の物語は天保14年の日本が舞台です。この時期、大飢饉の原因とされる陰凶界の存在、「チミモウリョウ」を討伐するために、徳川家慶は天神界から5人の天神を召集し、彼らに使命を託けます。プレイヤーは、最大4名のキャラクターからなるパーティーを組み、様々な隊列を駆使して戦います。隊列を変えることで敵の攻撃を避ける戦略が求められ、時には1名での挑戦が有効な場合もあります。

キャラクターとアイテム

プレイヤーは、以下の5種類のキャラクターから選んでパーティーを編成します。それぞれのキャラクターは特有の能力を持ち、敵との戦闘において重要な役割を果たします。

• - 足軽: 費用400文、体力6、長射程の火縄銃を使用。天神変化は行えず、敵を消し去る力を持つ。
• - 侍: 費用800文、体力12、上下二連弾を放つ能力。天神変化は強力な「つるべ火」を発動。
• - 忍者: 費用1000文、体力10、2連射の手裏剣を放つ。天神変化で周囲に手裏剣を展開。
• - 僧侶: 費用1200文、体力9、弾丸の斜め前撃ち。天神変化により移動速度が上がる。
• - 巫女: 費用700文、体力7、特徴的な弾道の攻撃が可能。

また、ゲーム内のアイテムも多彩で、以下のような効果があります。

• - 薬: 先頭キャラクターの体力を3回復。
• - 団子: チーム全体の体力を1回復。
• - 酒: チーム全体の体力を3回復。
• - 御札: 先頭キャラクターを僧侶に転職させる。
• - 巻物: 先頭キャラクターを忍者に転職させる。

ゲームの評価と考察

本作は、ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」において24点の評価を受けました。レビュアーからは「独特なシューティングゲームであるが、実際のゲームプレイは新鮮味に欠ける」との意見も寄せられています。また、別の雑誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票でも17.96点の評価を受け、その評価は分かれる結果となっています。

結論

『天神怪戦』は、江戸時代を背景にした個性的なシューティングゲームであり、多様なキャラクターや戦略が楽しめる作品です。独自の世界観とゲームシステムがプレイヤーを魅了しますが、賛否が分かれる点もあるようです。今なお、名作として語り継がれる理由が多くある作品と言えるでしょう。

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