天神英貴

天神 英貴（Hidetaka Tenjin）

概要

天神英貴（てんじん ひでたか）、1973年10月13日生まれ。兵庫県出身の日本のイラストレーター、メカニックデザイナー、クリーチャーデザイナー、声優、ナレーターとして幅広く活動している。現在はカレイドスコープ及びE&H Productionに所属しており、有限会社スタジオ天神の代表取締役も務めている。

経歴

幼少期から独学で絵を学び、小学生の頃にパステル画やポスターカラーを使ったイラストを描いていた。『機動警察パトレイバー』の影響を受け、ロボット工学への興味を抱くようになり、芝浦工業大学システム工学部で学んだが、現実のロボット工学の進歩の遅さに失望し、コンピュータグラフィック（CG）の道に進む決意をする。卒業後はフリーのCGイラストレーターとして活動し、ジャケットイラストやCGソフトの解説などを手がけた。

幼少期からのアニメや技術への興味が高じて、特に『超時空要塞マクロス』の影響を強く受け、ファン活動を行った。彼のCGイラストの個人ウェブサイトを通じて、劇場版マクロスの監督・河森正治と出会い、スカウトを受けてゲーム『マクロス VF-X2』のパッケージアートを担当。以降、彼のキャリアはマクロス関連の仕事で充実していく。

多岐にわたり、ハセガワやバンダイなどのプラモデルの箱絵を描いており、ガンダムやスター・ウォーズといった作品も手がけるなど、玩具やゲーム、映像ソフトのイラスト等、多彩な作品を制作している。また、OVA『マクロス ゼロ』に関してはCGパートの特殊効果を担当し、カラーデザインやメカ・クリーチャーのデザインにも関わった。

さらに、アニメやゲーム以外でも、広告イラスト、空間設計、イベント映像などの監督としても活動している。近年ではNFTプロジェクト「BOSO TOKYO」や、実際に人が乗れる四足歩行ロボットのデザインなど新しい挑戦も行っている。声の仕事も多く、CMナレーションや洋画吹き替えなどを担当。また、多くの海外コンベンションに招待され、ここでも彼の才能を発揮している。

人物

制作環境としては主にMacintoshを使用し、ペンタブレットやiPad ProとProcreateを駆使してイラストを制作。メカニック描写が得意で、写実的なスタイルが特徴である。武道にも関心があり、様々な武道を学んでおり、特に武術に関連するエピソードも多い。また、方向音痴であることや、スター・ウォーズファンとしての活動などもあり、社会活動の幅は広い。

主な作品

天神は多くのボックスアートやパッケージイラストを手がけており、特に「マクロス」シリーズや「ガンダム」シリーズ、さらには「スター・ウォーズ」シリーズにおいてその実績が光る。他にもアニメ、ゲーム、漫画などさまざまなメディアでデザインおよびイラストを手掛けており、書籍の表紙や挿絵も数多く担当している。近年では画集の出版も行い、彼の作品を広く紹介している。

受賞歴

2022年にはアメリカのサンディエゴ・コミコンにてインクポット賞を受賞するなど、彼の作品は国内外で高く評価されている。天神英貴は、様々な活動に挑戦し、その脚光を浴び続ける日本のトップクリエイターである。

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