姫狩りダンジョンマイスター

概要

『姫狩りダンジョンマイスター』（ひめかりダンジョンマイスター）は、2009年4月にエウシュリーからリリースされた18禁RPGであり、萌えゲーアワード2009にてプログラム賞金賞を受賞した作品です。このゲームの舞台は、ディル=リフィーナのラウルバーシュ大陸の北西部で、物語は『戦女神2』から約3年前の時期を描いています。

ストーリー

物語は、かつて強大な魔王が一国を滅ぼした後も侵略を続け、最終的に勇者たちによって滅ぼされるところから始まります。消滅の運命にあった魔王は、部下の睡魔によって救われ、新たな脆弱な人間の肉体を得ます。失った魔力を取り戻すため、魔王は自らを救った睡魔に「リリィ」と名付け、地下迷宮へと向かう冒険が始まります。

ゲームの進行

本作は、戦略的な陣取り要素を取り入れたシミュレーションRPGです。各マップには拠点や様々なサイズの魔力の柱が存在し、これらを占有することでステージ内の精気を貯蔵し、自軍の拠点を増やします。敵に取られると、新たな敵が出現してくる仕組みです。プレイヤーは、ボスを倒すか特定の拠点を占拠することでクリアできます。

戦闘において、捕獲攻撃を使って敵を捕虜にすることが可能で、その後は味方として使用するか精気供給のための生け贄として利用するかを選べます。特に女性型の敵は「性魔術」を行うことができ、特定の条件を満たすことで捕虜を仲間にすることも可能です。

主人公のリリィには、法律（LAW）と混沌（CHAOS）の性格パラメーターがあり、これにより育成やストーリーの進行に影響を与えます。エンディングはリリィの性格や姿によって異なり、最大9通りのエンディングが存在します。

登場人物

エミリオ

本作の主人公。かつて魔王だったが勇者によって敗北し、新たな肉体を手に入れます。しかし、その肉体は脆弱であり、非戦闘員としての立ち位置を持っています。性格は残忍で狡猾ですが、選択次第で優しい面も見せます。

リリィ

睡魔であり、魔王の部下。幼かったため戦闘には参加できず、ゲーム中で成長することで姿を変えることが可能です。

シルフィーヌ

魔王を封印した勇者の第三王女。非常に心優しい性格で、洗脳せずに仲間にすることも可能です。

コレット

エミリオの幼なじみで、彼のことをずっと思い続けています。洗脳なしで仲間になることが可能ですが、行動によっては死亡してしまうこともあります。

ブリジット

エミリオの幼なじみ。彼との関係を巡って＋−の感情を抱えていますが、物語を通じて成長した姿を見せます。

その他のキャラクター

エステルやサスーヌ、ヴィダルといった個性豊かなキャラクターが登場し、それぞれ独自のストーリーを持っています。全体として物語の展開やキャラクター間の関係性がスリリングで魅力的です。

スタッフ

本作の原画はやくり氏が手がけ、シナリオは高杉九郎氏が担当しました。音楽はSAMRAI MUSIC WORKsが提供し、主題歌には「織姫よぞら」が用いられています。

関連商品

ゲームのサウンドトラック『姫狩りダンジョンマイスター サウンドコレクション』もリリースされています。

この作品は、深いストーリーや多彩なキャラクター、戦略的なゲームプレイが組み合わさった魅力的なRPGとなっています。

もう一度検索