室井照平

室井 照平（むろい しょうへい）氏は、日本の政治家であり、1955年（昭和30年）9月28日に福島県会津若松市で生まれました。

経歴

地元である会津若松市内の謹教小学校、第三中学校を経て、福島県立会津高等学校を卒業。その後、1978年（昭和53年）3月には東北大学経済学部経営学科を修了しました。同年4月には北海道拓殖銀行に入行し、社会人の第一歩を踏み出しましたが、1980年（昭和55年）には故郷へ戻り、家業である室井商店の事業を引き継ぎました。

政治活動

政治家としてのキャリアは、1999年（平成11年）4月、会津若松市議会議員選挙に無所属候補として立候補し、初当選したことから始まります。市議会議員としては2期を務め、2003年（平成15年）4月には2期目の当選を果たしました。市議の任期途中の2006年（平成18年）10月5日に辞職。

同年11月12日に実施された福島県議会議員補欠選挙では、会津若松市・北会津郡選挙区から自由民主党公認候補として立候補し、県議会議員に当選しました。しかし、県議会議員としては1期のみに終わり、翌2007年（平成19年）4月8日の県議会議員選挙では、2期目の当選を目指しましたが、議席を得ることはできませんでした。

会津若松市長として

再び選挙に挑戦したのは、2011年（平成23年）8月7日に行われた会津若松市長選挙です。この選挙に無所属で立候補した室井氏は、元河東町長であった栗城春夫氏との一騎打ちを制し、初めて会津若松市長に当選しました。選挙結果は、室井氏が30,887票、栗城氏が27,824票であり、投票率は59.99％でした。室井氏は選挙当日に市長に就任しています。

2期目を目指した2015年（平成27年）7月19日告示の市長選挙では、他に立候補者がなく、無投票で再選を果たしました。

3期目の任期満了を控え、再選への意欲を示す中で迎えた2019年（平成31年）の市長選挙では、市議の阿部光正氏や元県議会議長の平出孝朗氏らが立候補を表明し、選挙戦となりました。特に平出氏は庁舎建て替え計画の見直しを公約に掲げるなど、争点も生まれましたが、同年8月4日に投開票が行われた結果、室井氏が両氏らを退け、3回目の当選を果たしました。この選挙の投票率は53.41％となり、当時の会津若松市長選挙としては過去最低を記録しました。

直近の市長選挙は2023年（令和5年）7月30日に行われました。この選挙には、室井氏の他に元県議の水野さち子氏、元市議会議長の目黒章三郎氏、そして芸能事務所社長の長谷沼邦彦氏が立候補し、四つ巴の戦いとなりました。結果、室井氏が水野氏、目黒氏らを抑えて4選を達成し、現在に至ります。この時の最終的な得票数は、室井氏が23,231票、水野氏が13,738票、目黒氏が10,481票、長谷沼氏が546票でした。投票率は51.11％となり、再び過去最低を更新する結果となりました。

市政における取り組み

市長として、様々な施策や取り組みを進めています。一例として、2020年（令和2年）5月22日には、新型コロナウイルス感染症への対策費用を捻出するため、自身を含む特別職の給与削減を発表しました。具体的には、市長自身の月額給与を同年7月から2021年（令和3年）3月まで25％削減するほか、副市長の給与を17％、教育長や常勤監査委員などの給与を10％削減することを決定し、実行しました。

室井氏は、市議、県議を経て会津若松市長を4期務めるなど、長年にわたり地方政治に携わっています。

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