宮崎県総合博物館

宮崎県総合博物館の概要

宮崎県総合博物館は、宮崎県宮崎市に位置する県立の博物館です。この施設は、自然史、歴史、民俗の各分野の展示が特徴で、多様なテーマに沿った資料を提供しています。設計は著名な建築家、坂倉準三によるものです。

沿革

博物館は1951年に宮崎県立博物館として開館しました。続いて、1968年には西都原資料館が開設され、1971年には現在の総合博物館へと発展しました。1995年には美術館が独立し、1996年には埋蔵文化財センターが分離されました。2010年には珍しい2種の植物が新発見され、それに関連する特別展が開催されるなど、博物館としての役割は多岐にわたります。

展示内容

宮崎県総合博物館は、宮崎の歴史や民俗、自然環境に関する豊富な資料を提供する場です。常設展示室はテーマごとに分かれた5つのセクションで構成されており、具体的には「宮崎の森」「宮崎の水辺」「宮崎の大地」「宮崎の生物」「ふるさとの自然」があります。これらの展示は実物の資料やジオラマ、模型などを用いて工夫されており、訪問者が生物の生態をより深く理解できるようになっています。

また、歴史展示室では、「日向のあけぼのに生きる」「古代から近代を生きる」「発展しつづける宮崎」のテーマで、資料を通じて宮崎の歴史の流れを追うことが可能です。民俗展示室では、地域に根ざした生活様式や文化が「山にくらす」「里にくらす」「海にくらす」「いのりとまつり」といった形で実物資料や映像を通じて表現されています。

施設情報

博物館には美しい芝生広場があり、来館者はリラックスしながら自然を楽しむことができます。また、1972年から1978年にかけて移築され復元された民家園も設置されており、宮崎県内の伝統的な民家を見ることができます。

建築概要

• - 設計: 坂倉準三
• - 構造: 鉄筋コンクリート2階建て
• - 建築面積: 4,122.29 m²
• - 延床面積: 7,366.74 m²

利用情報

開館時間は午前9時から午後5時までで、入館は閉館の30分前まで可能です。また、休館日は火曜日や国民の祝日の翌日などです。常設展は無料で入場でき、特別展には入場料が必要となります。これまでの入場者数は年々増加しており、2017年には累計で300万人を超えています。

アクセス

博物館へのアクセスは、宮崎交通バスの「博物館前」停留所下車が便利で、徒歩1分です。また、JR九州日豊本線の宮崎神宮駅からも徒歩10分で訪れることができます。

関連項目

県内には他にも宮崎県立西都原考古博物館や宮崎県立美術館があり、これらの施設と合わせて訪れることで、宮崎の文化・歴史をより深く学ぶことができます。

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