宮川哲

宮川 哲（みやがわ てつ）

宮川哲は1995年10月10日生まれで、奈良県生駒市出身のプロ野球選手です。ポジションは投手で、現在は東京ヤクルトスワローズに所属しています。右投げ右打ちの選手であり、特に彼の直球は最速154km/hを記録しています。

経歴

プロ入り前

野球を始めたのは5歳のときで、以降は生駒市立生駒南第二小学校で『生駒クラブライオンズ』、生駒市立生駒南中学校では硬式野球クラブの『生駒ボーイズ』に所属し、活躍しました。中学時代には外野手として堺ビッグボーイズとの試合に出場し、そこで森友哉選手と対戦しています。

高校は山形県の東海大山形高校に進学し、1年生からベンチ入りを果たしました。当初は外野手や捕手としてプレーしていましたが、2年生から投手に転身しました。3年生夏にはエース的存在となり、チームを県ベスト8に導き、打撃でも高校通算10本塁打を記録。甲子園出場の経験はありませんが、投打双方で高いポテンシャルを発揮しました。

高校卒業後は上武大学に進学し、正式に投手としての道を歩みます。大学4年間では、関甲新学生野球連盟リーグ戦で最多勝を獲得し、防御率0.94という素晴らしい成績を残しました。卒業後は、社会人野球の東芝に入社し、プロ入りを目指すことにします。都市対抗や日本選手権で好成績を残すも、初年度の負傷が影響し、都道府県代表のオープン戦では一時ベンチ外となる場面もありました。しかし、自己最速152km/hを記録するなど、頭角を現しました。

ドラフト会議では、読売ジャイアンツと埼玉西武ライオンズから1位指名を受け、最終的に西武に交渉権が獲得されました。契約金は1億円と報じられ、プロ野球選手としての新たな道を切り開きました。

西武時代

2020年に西武に入団し、春季キャンプから期待が寄せられましたが、初年度は怪我の影響で悩みました。それでも、シーズン中盤からはリリーフとして活躍し、49試合に登板して2勝1敗13ホールド、防御率3.83を記録。ルーキーイヤーとしてはまずまずの結果です。

2021年はさらに多くの試合に登板することになりますが、不安定なパフォーマンスに悩まされ、最終的には二軍に降格。しかし、2022年シーズンには見事な復活を遂げ、防御率1.54という素晴らしい数字を残しました。そして、7月5日のオリックス戦でプロ初セーブを挙げます。彼のパフォーマンスは年々向上し、2022年のシーズン終了時点ではオフに契約更改を行い、年俸も増加しました。

2023年シーズンは、二軍での先発転向が指示され、その後初の先発勝利を果たしました。しかし、一軍では期待されたほどの成績が残せず苦戦が続きました。シーズン終了後、東京ヤクルトスワローズへの移籍が決まりました。

ヤクルト移籍

2023年12月21日、元山飛優選手とのトレードによりヤクルトに移籍。新たな環境で新たな挑戦を始めることになりました。背番号は61に変更され、さらなる成長が期待されています。

選手としての特徴

直球だけでなく、パワーカーブやスライダー、カットボール、チェンジアップ、フォークなど多彩な変化球を駆使し、相手打者を翻弄します。直球の最速154km/hは、特に彼の武器として知られています。

人物

宮川選手は三兄弟で、野球一家に育ちました。兄は智辩学園和歌山高校で甲子園出場の経験があり、弟も奈良大学附属高校でプレーした実績があります。家族全員が野球に関わっている背景も、彼の野球に対する情熱を後押ししています。

結論

宮川哲は、プロ野球選手としての道を多くの困難を乗り越えながら歩んできました。今後の活躍が非常に楽しみです。

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