寺田貴信

寺田貴信のプロフィール

寺田貴信（てらだ たかのぶ）は、1969年11月11日生まれの日本のゲームプロデューサーで、京都府出身です。関西学院大学の社会学部を卒業後、ゲーム業界に飛び込み、特にバンダイナムコエンターテインメント（BNEI）での活動が注目されています。彼は、「スーパーロボット大戦」シリーズのプロデューサーとして、多くのファンに愛される作品を手がけてきました。2021年にB.B.スタジオを退社し、フリーランスとして新たな道を歩み始めました。

学生時代とキャリアの始まり

寺田は幼少期よりロボットアニメに魅了され、『マジンガーZ対暗黒大将軍』を観たことがきっかけでロボットアニメの世界に没頭しました。中学時代からはガンプラを収集し、密かにアニメへの情熱を抱えながら、表向きは無関心を装っていました。大学では弓道部の主将を務める一方で、ロボットアニメや特撮に興味を持ち続けました。

任天堂のマリオクラブに所属していた際には、スーパーロボット大戦シリーズのテストプレイをしており、バンプレストに対する関心が強まる原因となりました。

バンプレストでの冒険

寺田はバンダイの玩具部門への面接には落ちましたが、ゲーム業界の成長を見込んでバンプレストに入社。スーパーロボット大戦シリーズの開発を志望し、当初は否定的だったものの、シリーズの魅力に気づき12ヶ月後には『第2次スーパーロボット大戦G』のプロデュースを担当しました。

当初は古典的なロボット作品に頼る傾向があったこのシリーズに新たな風を吹き込み、最新のロボット作品を取り入れることに成功しました。彼の努力により、スーパーロボット大戦は新旧のファン層を取り込む作品に進化しました。

フリーランスへの転身

2011年にB.B.スタジオが設立され、寺田は取締役として活動しましたが、2015年にその役職を辞し、開発に専念しました。2021年にはB.B.スタジオを退職し、フリーランスとしてスーパーロボット大戦のスーパーバイザーを務める一方、他のプロジェクトにも関与しています。

趣味と影響

寺田はロボットや特撮のマニアとして知られ、影響を受けた作品には『機動戦士Ζガンダム』や『伝説巨神イデオン』が含まれます。彼は趣味としてプラモデルやおもちゃを収集し、それらがゲーム製作に役立っています。また、彼は阪神タイガースの熱狂的なファンであり、大学時代からゲーマーとしての一面も持っていました。

ゲーム製作への姿勢

プロデューサーとしての寺田のスタンスは、ユーザーを飽きさせないための情報管理を重視していることが特徴です。ゲーム制作において彼は時折、広報チームと対立することもありますが、ユーザーが楽しむことを最優先に考えています。特に発売前のゲーム情報の取り扱いに苦労しながらも、自身が関わる作品がいかに受け入れられるかに強い信念を持っています。

これまでの功績

寺田のキャリアには多くの参加作品があり、スーパーロボット大戦シリーズ以外にも、さまざまなゲームやアニメ、ラジオなどに関与しています。彼がプロデュースした数々のタイトルは、今なお多くのファンに愛され続けています。

寺田貴信は、ゲーム業界における重要な人物であり、その名は今後も多くの作品に刻まれ続けることでしょう。

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