小林有吾

小林有吾：サッカー漫画『アオアシ』で人気を博す漫画家

愛媛県松山市出身の小林有吾氏は、日本の漫画界において注目を集める人気漫画家です。一度は就職を経験するも、24歳で漫画家への道を志し、その才能を開花させました。

講談社の『月刊少年マガジン』で初期作品「水の森」と「てんまんアラカルト」を発表後、『月刊!スピリッツ』で読み切り作品「ショート・ピース」を執筆。そして、2015年、週刊連載作品として大きな転機を迎えました。それが、現在も連載が続く人気サッカー漫画『アオアシ』です。

『アオアシ』は、Jリーグの下部組織であるユース年代の選手たちを題材に、彼らの成長や葛藤、そしてサッカーへの情熱をリアルに描いた作品です。その高い完成度と魅力的なストーリー展開は、多くの読者から支持を受け、2017年には第10回マンガ大賞にノミネートされるなど、高い評価を得ています。現在までに37巻もの単行本が刊行され、多くのファンを魅了し続けています。

デビュー後も地元・愛媛県松山市に在住し、地元愛媛FCのサポーターとしても知られています。この地元への愛着が、彼の作品世界にも反映されていると言えるでしょう。

『アオアシ』の週刊連載と並行して、小林氏は「ショート・ピース」、「フェルマーの料理」、「アオアシ　ブラザーフット」といった複数の作品を執筆しています。週刊連載という厳しいスケジュールの中で、これだけの作品を手がけるその創作活動のペース配分と集中力は、まさに並外れたものと言えるでしょう。これらの作品は『アオアシ』とは異なる作風やテーマを持っており、小林氏の幅広い表現力の高さを示しています。不定期連載というスタイルをとることで、多様な作品を生み出し続ける工夫が見られます。

こうした精力的な創作活動が評価され、2020年には『アオアシ』で第65回小学館漫画賞一般部門を受賞しました。これは、彼の漫画家としての才能と努力が実を結んだ証と言えるでしょう。

小林有吾氏の作品は、『アオアシ』を始め、それぞれの作品に魅力と深みがあり、読者に感動と興奮を与え続けています。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

主な作品一覧

水の森（講談社、KCデラックス）全3巻
てんまんアラカルト（講談社、KCデラックス）全4巻
ショート・ピース（小学館、ビッグコミックス）既刊1巻
フェルマーの料理（講談社、KCデラックス）既刊4巻
アオアシ（小学館、ビッグコミックス）既刊37巻
アオアシ ブラザーフット（小学館、ビッグコミックス）既刊1巻

外部リンク

* 小林有吾オフィシャルブログ『1846』

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